「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」展
会場は、東京・上野の国立西洋美術館。
所用のため、お仕事は午後半休。用事に向かう前の時間帯を使って鑑賞に出かけました。
レンブラント展で一番印象に残った場所は、
展示室前のこの空間(↓)。
ハッとして、立ち止ってしまいました。
光をうまく使っているなぁ。。。
展示を見る前に、かなり、感動しました。
スタッフのお兄様に確認したら、
ここまでは、写真撮影OKとのことでした。
音声ガイドを借りて、展示室へと向かいました。
◆第2セクション
「淡い色の紙:レンブラントの和紙刷り版画」
レンブラント・ファン・レインは、17世紀を代表するオランダの画家です。正直いって、私、ほとんど、レンブラントのことを知りません。そんな私が、レンブラント展を観に行ったのは、作品が印刷されている紙に興味をもったから。この日、私が観たかったのは、作品が印刷されている「和紙」。
レンブラントが、和紙を好んで使ったことを、下調べの中で知ったからです。風合いの異なる複数の紙に印刷された作品を、並べてみることができる。このことに、なぜかひかれて、レンブラント展に行ってみようと考えたのでした。
ですので、第2セクションの「淡い色の紙:レンブラントの和紙刷り版画」は、見ごたえがありました。レンブラントが活躍した時代は、布から作られた紙が主流の時代だったとのこと。とくに和紙は高級品だったのだそうです。「イタリア風景の中の聖ヒエロニムス」という作品は、3つ、並んで展示されていました。和紙とオートミール紙と西洋紙の3種類の紙に印刷されているのだそうです。普段は、アムステルダムとパリの、別々の美術館に展示されているとのこと。並べてみれるのって、貴重なんですね。
レンブラントは繊細な版画の明暗表現のために、普通の紙のほかに、子牛の皮を使ったヴェラムや和紙も買い求めました。中でも和紙の1つである「雁皮紙(がんぴし)」は少ない圧力で銅版のインクを写し取ることができ、発色性に優れていたため、レンブラントが版画作品によく用いました。雁皮紙の表面がなめらかで、真っ白ではなく淡い風合いの色がついていたこともレンブラントの心を捉えたようで、これらの紙を使って様々な明暗のグラデーションに挑戦しました。
◆第1セクション
「黒い版画:レンブラントと黒の諧調表現」
私がレンブラント展に行ったのは6月7日の午後。レンブラント展は、会期末が近いこともあってか、かなり混雑していました。とくに、展示室入ってすぐの第1セクションは、かなりの混雑。エッチングの引っ掻き具合とか、細かな部分を見たいなぁとか思うと、作品がそれほど大きくないので、結構、待たなければなりませんでした。
奥に進むにつれ、混雑は解消傾向にありました。しかしながら、第1セクションでは、押されたり、割り込まれたりして、正直いって、相当疲れました。。。
展覧会、観に行くなら、やっぱり午前中のすいている時間帯がいいんだろうなぁ、と、再認識しました。
◆国立西洋美術館は広かった。。。
レンブラント展のチケットで、常設展も見れます。当日そのことを知った私。国立西洋美術館に行くのは初めてだったので、常設展もざっと見てみようと考えました。これが、甘かった。。。国立西洋美術館は、とっても広かったのです。所用のため、次の目的地に向かわないといけないのに、出口がとっても遠くて焦りました
その途中で見つけた、クロード・モネの「黄色いアイリス」「睡蓮」、フィンセント・ファン・ゴッホの「ばら」がとっても良かったです。うーん、私は、こんな感じの作品が好きなのね。
◆iPhoneユーザなら
iPhoneユーザなら、国立西洋美術館に行く前に、iPhoneアプリ「TOUCH THE MUSEUM」(無料)をダウンロードしておくといいかも。常設展示されている作品を何点か、音声ガイドしてくれるから。
常設展の入口で、このiPhoneアプリに気付いた私。20MBを超えているとかのメッセージが表示され、WiFi環境でダウンロードするようにと、iPhoneから勧められてしまいました(^^;
自宅に帰ってきて、夜、ダウンロードしてみましたが、これがなかなか!素人な私には十分なくらいの、ガイド情報を提供してれるアプリでした。「睡蓮」と「ばら」の解説もありました!これ、無料でいいんですかと思ってしまうくらい、クオリティは高いです。
ふりかえってみると、この日は、私が好きな作品、好きな雰囲気はこんな感じ、を、自分が認識する機会だったのかも。ね。
レンブラント 光の探求/闇の誘惑
—版画と絵画 天才が極めた明暗表現—
会期: 2011年3月12日(土)~6月12日(日)
場所: 国立西洋美術館(東京・上野公園)
URL: http://www.ntv.co.jp/rembrandt/
twitter: http://twitter.com/nitterembrandt
巡回: 名古屋展
会期: 2011年6月25日(土)~ 9月4日(日)
場所: 名古屋市美術館
関連情報へのリンク
- レンブラント 光の探求/闇の誘惑|国立西洋美術館
- iTunes App Store - Touch the Museum
(iPhone、iPod touch、iPad 対応)(無料) - 国立西洋美術館の所蔵品をiPhoneでガイド iPhoneアプリ「Touch the Museum」 - ITmedia News(2010年03月29日)
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今回のような地震・津波・原発破損という大災害が起ると、世の中全体が暗くなり、自分の行動も控えめになる。しかしそれでは日本経済が先細りになってしまう。大分暖かくなってきたので、家内と一緒に上野に出かけた。 上野は桜が満開↑。パンダも公開され、人出は多いのだが、大震災の影響でなんとなく静かである。文化会館の前のバンドの演奏↓も鎮魂曲。 家内は芸大の「香りかぐわしき名宝展」に行くとのことで、西洋美術館の前庭で別れた。そこの桜は、八重で紅白の花をつけている。 あちこちの展覧会が中止になっている。今回のよう... [続きを読む]
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こんにちは。
私も、ブログ東京西洋美術館の「レンブラント、光と、闇と、」の美術展が行ましたので、起用見深く記事を読ませていただきました。
私も以前来日したレンブラントの作品も含めてレンブラントの芸術について書いてみました。よろしかったら読んでみてください。
どんなことでも結構ですから、ブログにコメントなどをいただけると感謝致します。
投稿: dezire | 2011年6月10日 19時01分
★dezireさん
コメント、ありがとうございました。
返事が遅くなってしまいました。ごめんなさい。
dezireさんのブログの記事を、読ませていただきました。もう一度、レンブラント展に行ったような気持ちになりました。ありがとうございました。
投稿: windy | 2011年6月21日 01時51分