「イクメンに関するアンケート」、育児は思っていたよりも…
株式会社メディアインタラクティブが実施した「イクメンに関するアンケート」の調査レポートが、2月17日に公開されました。このレポートによれば、「子育て前と実際に子育てをしてみての子育てに対する心境の変化のうち、最もあてはまるものをお選びください」という問いに対する答えは以下のとおり。育児は思っていたよりも「大変」との回答が48.6%だった一方、「楽しい」「充実感がある」「素晴らしい」との回答も47.8%あり、ほぼ半々の結果だったようです。
- 育児は思っていたより大変(48.6%)
- 育児は思っていたより楽しい(20.8%)
- 育児は思っていたより充実感がある(14.8%)
- 育児は思っていたより素晴らしい(12.2%)
- 心境の変化はみられない(3.4%)
- その他(0.2%)
また、子育てを始める前(左の円グラフ)と、子育てを始めた後(右の円グラフ)の、残業時間の変化は以下のとおり。公開されている情報からは細かなことは分かりませんが、全体的に見ると、残業時間が少ない方に推移していることが分かります。
グラフの出典: イクメンに関するアンケート 調査レポート
このアンケートに回答しているのは、育児をしている男性500人。このうち、30歳代前半が37.8%、30歳代後半が52.2%。つまり90%が30歳代です。また全員が0~6歳の子どもの父親。親と同居している家庭が11.8%とのこと。このプロフィールを踏まえ、もう一度、レポートを見てみると、数値からの考察ではないのですが、頑張っている/頑張ろうとしている父親の姿が見えてくるような感じがしました。
ちなみに、このアンケートは、事前調査で、
- 現在、育児を積極的に行っている
- 積極的ではないが、育児を行っている
- 妻と育児の役割分担をして行っている
と回答した男性を「育児をしている」と判断しているようです。
- 今は妻中心の育児だが、今後積極的に行っていきたい
- どちらかというと育児は妻に任せている
- 育児は完全に妻に任せている
という、子育てをしていない男性は、500人の回答者に含まれていません。
イクメンに関するアンケートの調査レポートは、株式会社メディアインタラクティブが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」に掲載されています。下記リンクからたどれますので、気になる方はアクセスしてみてくださいね。
iResearch アイリサーチ
・ イクメンに関するアンケート 調査レポート
(PDFファイル)(2011年02月17日)
※この記事の数値とグラフの出典
◇ ◇ ◇
実際には、イクメンするのって、簡単じゃないと思う。職場や周囲の理解が得られなかったりすることも、まだまだ多いのではないでしょうか。貫く意志、成し遂げようとする気持ちが、女性以上に必要なんじゃないかと。
子育てする女性が感じていたいろんな気持ちを、男性に共有してもらえるのはいいな。子育てしているからって、特別に扱ってほしいとは思わないけれど、理解してもらえるといいな。少しずつ、変わっていくかも。よい風潮につながるといいな。
関連情報へのリンク
- 育てる男が、家族を変える。社会が動く。「イクメンプロジェクト」
「イクメンプロジェクト」は、男性の子育て参加の社会的気運を高めることを目的としたプロジェクトです。2010年6月に発足しました。
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