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2010年11月22日

「はやぶさ」帰還カプセルを見学しました

小惑星探査機「はやぶさ」が地球に持ち帰った微粒子が、小惑星「イトカワ」由来のものだったというスペシャルなニュースが、先週、ありましたね。「はやぶさ」の帰還カプセルを見たすぐ後だったので、身近なニュースに感じられました。

11月12日金曜日の夕方、情報収集のために、有楽町の東京国際フォーラムで開催されていた、NECさんの「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2010」にお邪魔しました。地下2階の展示ホールに入り、人の流れに従って歩きながらパンフレットを見ていたら、「整理券はこちらです」という声が聞こえてきました。もしかして?!

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「はやぶさ」帰還カプセル特別展示の見学整理券を頂いてしまいました。配布開始の最終時刻が16時。私が展示ホールに入った時は、すでに17時近かったので、まだ見学整理券が残っているとは考えていなかったのです。ラッキーでした(^^)

頂いたのは、この日、最後の見学時間、17時36分から見学整理券でした。見学の前に、「宇宙技術への貢献」ゾーンで、「はやぶさ」に関する約10分の映像を見ました。この映像の中に登場する方々を見ていて私が感じたのは、技術者としての『誇り』でした。そして、「はやぶさ」と関連技術のスゴさを、この映像で初めて理解したのです。

2010年6月13日。「はやぶさ」が地球に戻ってきたとき、ライブ映像を見ていました。正直いって、そのときはあまり感じなかったのです。はやぶさのこと、知らなすぎたから。帰還から5か月が経ち、たまたま見ることになった映像でスゴさを理解したのでした。このとき見た映像に近いものを、下記のリンク先で見ることができます。

7年間の宇宙の旅を終えて。絆が生んだ奇跡の旅「HAYABUSA」 事例(社会篇) NEC Online TV  NEC

483872103Xさて、映像を見た後、見学整理券を持っている人だけ、帰還カプセル特別展示コーナーに入りました。赤と青の入口がありました。私の券は青色なので、青の入口から中へ。

いよいよ「はやぶさ」の帰還カプセルに、対面です。

特別展示されていたのは、前面ヒートシールド、背面ヒートシールド、パラシュート、搭載電子機器部、インスツルメントモジュール、そしてカプセルの試作品の6点。また、入って右の上方には、オーストラリアで撮影された「はやぶさ」の突入時の写真。左の上方には、ウーメラ砂漠に着地したカプセルの写真が展示されていました。これらの展示を、説明を聞きながら見学しました。

この日最後の見学者である私たちを、「はやぶさ」の世界に導いてくださったのは、小笠原さん。プレゼンテーションがとても上手で、そのおかげで、とても興味を持って、見学することができました。

B004A6KE2Yインスツルメントモジュールの中に、イトカワの砂が入っていた筒が格納されていたのだそうですが、取り外されていました。微粒子の分析中とのこと。微粒子の粒は本当に小さくて、龍角散の粉みたいなのだそうです。「はやぶさ」本体からカプセルを切り離した時に残った「へその緒」や、ウーメラ砂漠に着地した後、電波を出していたアンテナなども見ることができました。小笠原さんによれば、ヒートシールドが展示されるのは、この日が最後。この後は、展示の予定がないとのこと。

目の前に、宇宙を7年も旅して、戻ってきたものがある。小学生のとき、宇宙博で月の石を見たときの気持ちを思い出しました。

本物が持つチカラは違う。
子どもたちにも見せてあげたいなぁ。
そう、思いました。

そして、イトカワ由来と判明したというニュースが報じられたのは、この見学の4日後でした。

東京国際フォーラムの滞在時間は、セミナー聴講時間も含めて約2時間。この時間の中で、デジタルサイネージ・映像ソリューションコーナーの「性別・年齢層自動推定システム」を体験し、コミュニケーションロボットPaPeRo(パペロ)に会った後、「はやぶさ」帰還カプセルも見れちゃうなんて。先端を行く技術を、いいな、スゴイなと、体感させていただきました。とってもいい気分で、学童保育のお迎えに向かったのでした。誇れる仕事について考えながら。。。

今年は、FUJITSUさん、HITACHIさん、NECさん、…とイベントを回らせていただきました。この中で、一番ワクワクをもらえたのは、NECさんでした!

いいな、スゴイな、体感できたことは、私にとってプラスだな。

時間があれば、また、トコトコと、出かけてみようと思います。

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最後に、イトカワ由来と判断されたニュースと根拠について、メモしておきますね。

はやぶさ:快挙 微粒子は小惑星「イトカワ」のものと確認
今年6月、地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル内の微粒子の大半が、小惑星「イトカワ」のものであることが16日分かった。高木義明文部科学相が同日朝の閣議後会見で公表した。小惑星の物質を、直接入手したのは世界初。今後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が詳しく分析。太陽系の成り立ちに関する科学的な手掛かりが得られると期待される。はやぶさが持ち帰った試料が小惑星の物質であることが確認されたことで、数々のトラブルを乗り越えて7年あまりの旅を終えた「はやぶさ」の使命は、これで完全に達成された。
引用元: 毎日jp(2010年11月16日)

微粒子がイトカワのものと判断された根拠は、以下の3つとのこと。

  • 微粒子に含まれる鉱物とその割合が、隕石の特徴と一致すること
    (かんらん石を主として、輝石、斜長石、硫化鉄などを含む点など)
  • 「はやぶさ」がイトカワ接近時に行った地表観測から推定される物質のデータと整合すること。また、地球の岩石のものとは合わないこと
    (かんらん石・輝石に含まれる鉄とマグネシウムの割合が一致)
  • サンプル収納容器内から、玄武岩や安山岩、デイサイトなど地球上の一般的な火成岩の破片が見つかっていないこと
    (こうした火成岩は、対象の微粒子に含まれるような鉱物を主成分としているが、その破片が見つからないということは、火成岩がまぎれこんだためのものではないと判断できる)

  引用元: AstroArts - 「はやぶさ」の微粒子はイトカワ由来と判明(2010年11月16日)

なるほど。「はやぶさ」が持ち帰った微粒子は、惑星誕生のしくみの解明、惑星の材料分析などの手掛かりとなるのではないかと期待されているのですよね。結果が楽しみです。

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