働きやすい会社ランキング2010
【追記(2011年09月26日)】
この記事は2010年の調査結果を紹介しています。
2011年の調査結果の紹介はこちらです。
2010年の「働きやすい会社ランキング」が、9月20日の日本経済新聞に掲載されました。総合ランキングの第1位はソニーだったそうです。
ソニーが初の首位 新人の特性に合わせ研修
日本経済新聞社は19日、主要企業を対象に実施した2010年の「働きやすい会社」調査の結果をまとめた。ソニーが初めて総合ランキングの首位になった。2位の東芝をはじめ上位10位のうち電機が6社を占めた。グローバル人材の育成など時代に即した社員教育を充実させた企業や、育児・介護に配慮し多様な働き方の実現に取り組む企業が高い評価を得た。
引用元: 日本経済新聞 2010年09月20日朝刊13面、
日本経済新聞Web版(2010年09月20日)
「制度が整っている会社ランキング」という感じがするなぁ、って、毎年、思います。制度が整っていても、使えなくてはね。。。環境が大切なんだって、いつも思う。
「制度がある」と「制度を使える」のは違います。ですので、「制度が整っている会社」調査と「従業員が働きやすいと感じている会社」調査をあわせてやってみたら、面白いんじゃないかと思うのですが。従業員満足度調査結果を公表している会社があったら、それを見てみるのもいいかもね。
ビジネスパーソンが働きやすい会社の条件として、どんな環境や制度を重視しているのかが、評価得点の算出に加味されているのだそうです。その第1位は、3年連続で「年次有給休暇の取りやすさ」なのだとか。休みを取りたくても取れないのは、ツライですものね。
実際の職場では休みを取れず、長時間労働を強いられているビジネスパーソンが依然と多いようだ。
引用元: 日本経済新聞 2010年09月20日朝刊13面
以下、ランキングと関連情報の紹介です。
2010年の総合ランキングの上位10社は、以下のとおり。
総合ランキング2010
- ソニー(13)
- 東芝(18)
- パナソニック(1)
- 日立製作所(4)
- 凸版印刷(2)
- 富士通(12)
- ダイキン工業(10)
- 日本IBM(15)
- 富士フィルム(25)
- パナソニック電工(6)
情報源: 日本経済新聞 2010年09月20日朝刊13面。
( )内は2009年の順位。
ちなみに、2009年の総合ランキングの上位15社は、以下のとおりでした。比べてみると、引用元の記事にもあったとおり、電機メーカーが多くなったかな、という感じですね。
参考:総合ランキング2009
- パナソニック(2)
- 凸版印刷(5)
- 東京海上日動火災保険(19)
- 日立製作所(3)
- 日本ヒューレット・パッカード(20)
- パナソニック電工(73)
- 大和証券グループ本社(14)
- NEC(1)
- 三井住友海上火災保険(4)
- ダイキン工業(56)
- キヤノン(54)
- 富士通(11)
- ソニー(21)
- 損害保険ジャパン(50)
- 日本IBM(10)
情報源: 日本経済新聞 2009年09月07日朝刊11面。
( )内は2008年の順位。
ソニーは、21位(2008)→13位(2009)→1位(2010)と、年々順位を上げてきたのですね。「社員の意欲を向上させる制度」の評価では1位、「働く側に配慮した職場づくり」の評価でも2位に入っています。パナソニックは、1位(2008)→1位(2009)→3位(2010)。順位に変動はあるものの、上位にいつもいる感じですね。
◆評価項目は?
2010年の評価項目は、昨年と同じく、以下の4つでした。
(1) 社員の意欲を向上させる制度
(2) 人材の採用・育成と評価
(3) 働く側に配慮した職場づくり
(4) 子育てに配慮した職場づくり
「働く側に配慮した職場づくり」、「子育てに配慮した職場づくり」の2つの評価項目で1位だった東芝は、総合ランキングでも、昨年の18位から2位にランクアップしたようです。
ワーキングマザーとして、気になるのは「子育てに配慮した職場づくり」の評価結果。上位3社は、以下のとおりです。電機強し。
- 東芝
- 日立製作所
- パナソニック
「社員の意欲を向上させる制度」の評価順位は以下のとおり。こちらも電機強し、ですね。どの制度が評価されてのランキングなのか、公表されているデータからはつかめなかったのですが、向上に至らないまでも、維持は必要だと思うので、1リーダーとして気になりました。
- ソニー
- パナソニック
- 富士通
◆評価項目を見ていて思ったこと。
以前、他の記事でも書きましたが、あるシンポジウムで「Last one mile, Last one click」という言葉を聞きました。どんなにいいシステムであっても、ボタンをクリックしてもらえなければ、そのシステムの良さを利用者に知ってもらえないという意味なのだとか。
企業が十分に制度・サービスを設けていても、社員の評価が低いとしたら?制度・サービスの良さを社員に感じてもらえるためには何が欠けているのか。「Last one mile, Last one click」の先にある良さを感じてもらえるためには何が欠けているのか。企業と従業員の温度差を分析してみると、そこに答えがあるのではないかと思います。
◆詳細ランキングは?
詳細ランキングは、9月20日付けの日経産業新聞に掲載されているそうです。Webサイトの掲載記事を見つけたら、この記事からリンクしておきますね。
ちなみに、本日時点では、前回2009年の「働きやすい会社ランキング」が、日経就職ナビ2011に掲載されています。下記リンクからたどってみてくださいね。ご参考まで。
★日経就職ナビ2011:「働きやすい会社調査」ランキング
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