平成21年版「働く女性の実情」、M字カーブの底が0.6ポイント上昇
「平成21年版 働く女性の実情」が、4月9日に厚生労働省から公表されました。「平成21年版 働く女性の実情」によれば、「M字型の底の値は0.6ポイント上昇し、過去最高の65.5%となった」そうです。「M字カーブ」の底は、上昇傾向を維持しているようですね。
【追記】「平成23年度版 働く女性の実情」(平成24年7月発表)に関する記事はこちら →
◆M字カーブとは? & 最近の傾向
女性の年齢階級別労働力率をグラフに表すと、25~29歳と45~49歳が左右のピークとなり、子育てをしている人が多い30歳代の部分のグラフが、ちょっと低くなります。これが「M字カーブ」と呼ばれるもの。出産や育児のために仕事をしていない/仕事をできない女性が増えるため、このようなグラフになるようです。
前回「平成20年版 働く女性の実情」で、M字カーブの底が30~34歳から35~39歳に移ったのですが、この点は、今回「平成21年版 働く女性の実情」でも同じ。M字型の底は35~39歳。晩婚化による出産年齢の高齢化などが原因として考えられますが、もしかしたら、仕事に戻れない女性が、そのままグラフの右側に推移してきているだけだったりして(^^; (←推測です。)
労働力率が一番アップしたのは30~34歳。前回に比べて2.1ポイント上昇しています。
M字カーブの底が上昇傾向にあることは、以下のグラフからもうかがえます。ここ3年では、35~39歳の64.0%→64.9%→65.5%と変化してきています。30~34歳も67.2%までアップしてきています。
子育て期でも、働けるように、少しずつ、変化してきているのかも。
グラフの出典:「平成21年版 働く女性の実情」(P.3)
◆配偶者のいる女性の労働力率が大幅アップ
昨年の「平成20年版 働く女性の実情」ではきりん型カーブについて触れられていたのですが、今年の方ではなさそう。「きりん」という文字列を発見できず。。。「出産」で検索しても、ヒットせず。。。
代わりに、というわけでもないのですが、配偶者のいる女性の労働力率をピックアップ。大幅アップしているのだとか。下のグラフにピンク色の丸と矢印で示している部分に変化が見られているとのこと。10年前に比べて、25~29歳で9.4ポイント、30~34歳で9.0ポイント上昇しているそうです。
グラフの出典:「平成21年版 働く女性の実情」(P.4)
◆感想
ざっと一通り読んでみたのですが、分析の結果、得られた数値に対する解説がほとんどだったのではないかと、私は感じました。前回は、こういう状況に対し、こういう対策が必要だとか、そういった記述があったのですが、今回、少なくとも私が読んだ範囲では、みられなかったような。。。読み飛ばしていたらゴメンナサイ。
分析結果に対する考察もあるといいのにな。と思いました。
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