「子ども・子育てビジョン」の「政策4本柱と12の主要施策」とは?
先週29日に閣議決定された「子ども・子育てビジョン」には、
1. 生命(いのち)と育ちを大切にする
2. 困っている声に応える
3. 生活(くらし)を支える
という三つの柱があります。これを踏まえて、「目指すべき社会への政策4本柱と12の主要施策」が掲げられています。その内容は、以下のとおり。
「子ども・子育てビジョン」は、今後5年間で取り組む少子化対策をまとめたものです。少子高齢化社会への対策の必要性が叫ばれてから久しいこともあり、真新しい項目はないように感じました。施策の具体的な内容も読んでみたけれど、今までとあまり変わらない気がする。。。
インフラは整えられるかもしれないけれど、
インフラが効果的に機能するか、とっても疑問。
◆目指すべき社会への政策4本柱と12の主要施策
- 子どもの育ちを支え、若者が安心して成長できる社会へ
(1)子どもを社会全体で支えるとともに、教育機会の確保を
(2)意欲を持って就業と自立に向かえるように
(3)社会生活に必要なことを学ぶ機会を - 妊娠、出産、子育ての希望が実現できる社会へ
(4)安心して妊娠・出産できるように
(5)誰もが希望する幼児教育と保育サービスを受けられるように
(6)子どもの健康と安全を守り、安心して医療にかかれるように
(7)ひとり親家庭の子どもが困らないように
(8)特に支援が必要な子どもが健やかに育つように - 多様なネットワークで子育て力のある地域社会へ
(9)子育て支援の拠点やネットワークの充実が図られるように
(10)子どもが住まいやまちの中で安全・安心にくらせるように - 男性も女性も仕事と生活が調和する社会へ(ワーク・ライフ・バランスの実現)
(11)働き方の見直しを
(12)仕事と家庭が両立できる職場環境の実現を
情報源: 内閣府 - 「子ども・子育てビジョン」について(平成22年1月29日)
◆ “みんなの”少子化対策
「“みんなの”少子化対策」は、小渕大臣時代の「ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム」がまとめたものです。この“みんなの”少子化対策に書かれている「これからの少子化対策・・・10の提言」は、以下のとおりです。財源の消費税1%の部分を除けば、先日閣議決定された「政策4本柱と12の主要施策」とそれほど差異がないように思いました。やるべきことは、変わっていないということかな。
- 少子化対策の第一歩は“恋愛・結婚”から
- 若者が安心して家族をもてるようにする
- 妊娠や家族形成に関する認識を深める
- 厳しい経済情勢の今だからこそ働き方を変える
- 幼児教育と保育の総合的な検討を
- 子どもの貧困と格差の連鎖を防止する
- 家計の過重な教育費負担の軽減を
- 社会全体で子育てを支える
- 子どもが病気になったときにも安心を
- 消費税1%分を〈子どもたち〉のために
情報源: 内閣府 - “みんなの”少子化対策(2009年06月23日)
当然のことながら、年金制度を維持するために、子どもを生むわけではないのですよね。出産・子育て適齢期の人が、子どもを生んでもいいと思えるようになることが大切だと思う。その変化を生みだせるような施策と実践と効果が見えるといいんじゃないかと思う。
関連情報へのリンク
内閣府 - 「子ども・子育てビジョン」について
~子どもの笑顔があふれる社会のために~
(平成22年1月29日閣議決定)- 内閣府 - わがまちの子育て応援宣言(子育てお国自慢)-都道府県・市区町村からの宣言(2010年01月29日)
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