死亡事故発生率、認可保育所と認可外保育施設の差は?
厚生労働省の報道発表資料によれば、保育施設では、過去約6年間で49件の死亡事故が起きているのだそうです。内訳は、認可外保育施設が30件、認可保育所が19件とのこと。件数だけでは何ともいえなくて、利用児童数に対する発生割合を計算してみたら、ビックリ。認可外保育施設は、認可保育所の14倍もの死亡事故発生率だったからです。
種別 | 死亡 事例数 |
利用児童数 | 発生率 |
認可 保育所 |
19件 | 2,040,974人 (2009年04月01日現在) |
0.0009% |
認可外 保育施設 |
30件 | 228,439人 (2008年03月31日現在) |
0.0131% |
一概に、どちらがいいとか悪いとか、言えないですが。統計的な数値とはいえ、認可保育所と認可外保育施設とで、これだけ顕著な違いがあるとは。
保育所の定員は、この一年で、11,000人増加したのだそうです。一方、待機児童数は、平成21年度は5,834人増えたのだそうです。平成20年度は1,624人増だったそうですから、やっぱり保育園の空きを待つ人は増えているみたい。
保育施設で事故なんて、起きてほしくないです。その気持ちは、預かっていただく側も、預かる側も同じなはず。待機児童解消を望む声は高いけれど、保育施設を増やすために、安全性を低下させるようなことは、しないでほしいな。
関連情報へのリンク
- 厚生労働省:保育施設における死亡事例について(2009年12月08日掲載)
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- 保育所待機児童数、2年続けて増加(2009年09月10日)
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