男女平等指数、日本は75位に躍進

「The Global Gender Gap Report 2009」が、世界経済フォーラム（World Economic Forum）のWebサイトに掲載されました。このレポートによれば、2009年の日本の男女平等指数（ジェンダー・ギャップ指数）は、134カ国中75位だったそうです。

日本の順位を、年を追って見てみると、以下のとおり。 昨年は98位でしたが、今年は75位へと躍進しています。評価スコアも0.647から0.677にアップしていることから改善がうかがえます。しかしながら、先進国の中では最低レベルなのだとか。

年	順位	調査対象
2005年	38位	58カ国
2006年	79位	115カ国
2007年	91位	128カ国
2008年	98位	130カ国
2009年	75位	134カ国

The Global Gender Gap Report 2009
　　： World Economic Forum

今年も昨年と同様の観点でレポートを見てみました。

まず、レポートの中から、男女平等指数のトップ5と日本を抜き出してみました。第1位はアイスランド。第2位はフィンランド。第3位がノルウェー。そして、僅差でスウェーデン。今年も北欧諸国が上位を占めたようです。

順位		国名	評価スコア (前年差)
2009	2008
1	4	Iceland	0.8276 (＋0.0277)
2	2	Finland	0.8252 (＋0.0057)
3	1	Norway	0.8227 (＋0.0012)
4	3	Sweden	0.8139 (±0.0000)
5	5	New Zealand	0.7880 (＋0.0021)
75	98	Japan	0.6769 (＋0.0021)

情報源： The Global Gender Gap Peport 2009,
　　　　　　Table3a（P.8, 9）（PDFファイル）

前年差を見てみたのですが、上位5カ国の中では、アイスランドの伸びが大きいことが分かります。評価スコアが 1 に近づくほど、男女平等であるといえるのだそうです。上位にランクインしてもまだ、男女平等が進んでいると言えるかも。

下位2カ国は昨年と変わらず、イエメンとチャド。評価スコアはそれぞれ、0.5417と0.4609とでした。日本とチャドの差よりも、日本とアイスランドの差の方が大きいようです。

さて、日本の Country Profile は以下のとおり。女性の政治への参加率の低さが目立っています。

出典： The Global Gender Gap Peport 2009 Japan（P.1）（PDFファイル）、The Global Gender Gap Peport 2009（P.119）（PDFファイル）

「The Global Gender Gap Report」を読んでみて、今の日本の立ち位置を知ることができたように感じました。 以前に比べたら、結構、男女平等になってきているんじゃないかなと考えていたのですが、地球レベルで考えると、日本はまだまだなんですね。

普段の生活の中にある「どうして女性だけが？」「女性というだけでなぜ？」というモヤモヤが少なくなっていったら、いいんじゃないかなぁ。

今年はレポートの公表が早かったなぁ。
昨年までは11月に公表されていたので。

関連情報へのリンク

• 世界経済フォーラム（World Economic Forum）
  • The Global Gender Gap Report
    2009 (PDF、Excel）
• 内閣府 男女共同参画局

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