被害届は出しません。
被害届は出しません。
◆トラブル発生
ある月曜日の朝。出勤途中の満員電車の中で、トラブルに巻き込まれてしまいました。電車の中で、男性の乗客どうしの口論が発生しました。その近くに、私はたまたま居合わせました。
X駅に電車が停車したとき、一方の男性が下車しようとした際、もう一方の男性を蹴りました。私を狙ったわけではないけれど、そのキック、または、蹴られた誰かの体と思われるもの(背後で起こったことなので詳細は不明)が、ドンッと私の腰にあたりました。
なんで私が蹴られなきゃいけないの?と思ったけれど、とっても怖かったので、蹴った相手の方を確認しませんでした。勇気がなかったのです。会社に遅刻するのは困るし、何よりも、それ以上、その男性と関わるのが怖かったのです。目を合わすのも怖かったのです。
会社の最寄り駅で下車し、ホームを歩くところまでは、ぶつけられた程度だと思っていました。ところが階段を上ろうとしたとき、あれっと、脚に違和感が。
骨折とかの、ひどい症状ではありませんのでご心配には及びませんが、ドンッとされた影響があるので、しばらく通院してください、という状態に。「適切な治療を受けたい」というのが、私の一番の希望。そのためには、状況説明が必要でした。通勤途中の出来事なので、労災申請することになりました。
◆労災関連
訴えるつもりがなかったので、相手の男性の名前も連絡先も確認しませんでした。しかしながら、労災関係の担当者に、被害届を出すことを強く勧められました。労災申請に被害届は必須ではないのですが。。。「後からでも、被害届を出しておいた方がいいですよ」とかなり強く勧められたので、被害届を出すことにしました。
◆A交番→B警察署
どこで被害届を出せばいいのか確認したかったので、自宅に一番近い場所にあるA交番にきいてみることにしました。A交番に電話したら、出動中だったらしく、B警察署に電話が転送されました。B警察署で応対してくださった方に、どこで被害届を出したらいいのか、質問しました。
B「電話でも被害届は出せます。
それはどこの駅で起きたことですか?」
私「X駅です」
B「であれば、X駅の近くのC交番に電話してください。
X駅のどこですか?」
私「停車中の電車の中です。」
B「では、C交番ではなく、D交番が担当になるので、
D交番に電話を転送します。」
◆D交番
電話が転送されたので、D交番の方と話をしました。
私「B警察署から転送していただきました。
D交番で被害届を出すように言われたのですが。」
D「そういう状況であれば、C交番が担当です。
C交番の電話番号はわからないのですが・・・」
私「では、自分で調べてみます。」
うーん、やっぱりC交番なのね。
◆E警察署
C交番の電話番号はわからなかったため、
C交番を含む地域のE警察署に電話しました。
私「・・・というわけで、
こちらに電話させていただいたのですが」
E「そうですか。
今からE警察署まで来ていただけますか?」
私「B警察署で、電話で被害届を出せると聞いたのですが。子どもを連れて行かなければならなくなってしまうので、電話で被害届を出せると助かるのですが」
E「電話ではよくわからないので、
明日でもいいですので来てもらえませんか」
私「日中仕事をしているので、
平日は難しいのですが。。。」
E「仕事、休めませんかね? では、週末でも構いませんので、近くのA交番でもいいですから、行って、被害届を出してくださいね」
私「わかりました」
うーん、電話で、被害届を出せるんじゃなかったっけ?
◆A交番
数日後の土曜日、自宅近くのA交番に行きました。
私「・・・というわけで、こちらにうかがったのですが」
A「そういう状況でしたら、C交番が担当です。
今からでも被害届を出しておいた方がいいですよ。
申し訳ないですが、C交番に行ってもらえますか」
と、とっても親切に教えてくださいました。
うーん。結局、C交番まで行かなきゃなのね。。。
◆C交番
A交番を出た後、電車に乗り、C交番に行きました。
私「・・・というわけで、
こちらのC交番にうかがったのですが」
C「なぜ今になって来られたのです?
すぐに被害届を出さなかったのはなぜですか?」
私「E警察署の方に、週末でもいいと言われたからです。それから、労災関係の担当者に、被害届を出しておくように言われたからです。」
C「状況はわかりました。しかしながら、被害届は出せないのです。トラブルに巻き込まれたときに、相手の男性を確保しておいて、その場で交番に電話してくださればよかったのですが。その場でないと、難しいのです。」
C「windyさんは訴えるつもりはないのですよね。被害届は相手の方を訴えたい場合に出すものです。ですからwindyさんは出さなくてもいいのです。労災関係の担当者に、そのようにもう一度話してみてはどうでしょうか」
やっと理解できました。
なにも知らなかった自分を反省。
◆労災関連
翌週、再び、労災関係の担当者と会話。
私「・・・というわけで、かなり勧めていただいたのですが、被害届は出しませんでした。トラブルに巻き込まれたその時でないと、被害届は出せないと教えてもらいました」
担当者「そうですね。その時でないと出せないですよ」
私「???」
だったら、「なぜ被害届を出さないのですか」「後からでも、被害届を出しておいた方がいいですよ」「本当に出さないのですか」「通院が必要な状態なのだから、被害届は出すべきです」って、何回も何回も、私に言っていたのはなぜ?出せないってわかっていたのに???不信感でいっぱいになりましたが、労災の申請をスッと進めたかったので、確認はしませんでした。
◆疑問
被害届は電話で出せる。被害届は電話では出せない。
被害届は後でも出せる。被害届は後では出せない。
管轄はこちら。管轄はあちら。
なぜ、違う答えが返ってきたのか、謎です。これが一番の疑問。私が、よい質問者じゃなかったからかもしれませんね。
◆結論
トラブルに巻き込まれた後の一週間は、めちゃくちゃ疲れましたが、学びがたくさんありました。知らなかったことを、調べる機会になりました。そのことに感謝しよっと。
このような経路をたどってしまいましたが、最終的には、トラブルに巻き込まれた朝の、私の判断と同じ結論になりました。被害届は出しません。
満員電車の中で、近くの人が暴れたら、なんていうリスクは、予想していなかったなぁ。捻挫程度で済んで、幸いでした。電車に乗るのが怖くならないようにしなくちゃね。
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大変でしたね。
労災の申請だとか、被害届の提出とか、日ごろから調べておく人なんか少ないですよね。
対応する人は、ちゃんとして欲しいと思います。
投稿: ぶぅ | 2009年7月19日 22時07分
★ぶぅさん
コメント、ありがとうございました!
労災申請とか、被害届とか、慣れるほどの数を出す人は、そんなにいないと思います。ですので、申請者が慣れていないことを前提に、関係者には対応していただけるとありがたかったな、と思いました。勉強になりました☆
ちなみに、今回の出来事で、一番頼りになったのは、通院先のお医者様と事務の方でした。
投稿: windy | 2009年7月23日 00時17分