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2009年5月13日

セーラ・マリ・カミングスさん講演と小布施「桝一市村酒造場」

小布施の「桝一市村酒造場」に行きました。昨年6月に開催された「ビジネス・イノベーション サミット2008」の基調講演で、取締役のセーラ・マリ・カミングスさんの話をお聞きして以来、行ってみたいなと考えていたのです。

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◆セーラ・マリ・カミングスさんの講演を聞きました
※「桝一市村酒造場」の感想は、この記事の後半にあります。

セーラ・マリ・カミングスさんは、日経WOMANの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2002」の大賞受賞者。廃業寸前だった創業250年の老舗造り酒屋の再建に貢献した方です。セーラさんの講演には、後輩を誘って出かけました。セーラさんから元気をたくさん分けてもらった感じ。とても良かったですよ

長野オリンピックにあこがれて日本にいらしたのだとか。大阪の大学に通っていた頃に吉本興業にハマり、就職も考えていらしたとのことで、講演の端々に“笑い”が折り込まれていました(^^)

講演を聴いたのは昨年6月。かなり前のことになってしまいますが、内容と感想を紹介させていただきますね。

セーラさんの講演をきいてみて、リフレーミングが上手な人だなと思いました。たとえば、以下のような感じ。

  • 「ダメ」から「゛」を取ったら「タメ(為)」になる。
  • 日本では出る杭は打たれると知っていたが、出過ぎてしまえば打たれないと考えた。
  • 足を引っ張る人がいたら、ストレッチだと考える。
  • 転ぶときも、前向きに転べば前進。
  • 新しいことをやろうとすると、必ず抵抗にあうが、抵抗には感謝すべき。その抵抗よりも強くならなければならないとわかるから。1回でダメなら、2回、3回とあたればいい。
  • 人がいないならば、育てればいい。できないなら、できるようになる方法を見つければいい。こういったふうに、裏返しを考える。
  • 困る時は一番いい時。変われるとき。より良くしていくことができるとき。効率的にできる機械を使ったり、工夫しだいで良くできる。

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どのようにイノベーション(革新)をしてきたか、セーラさんは具体的なエピソードを紹介してくださいました。ビジネス・イノベーションサミットでの講演でしたので、聴講者は男性がほとんどでしたが、興味深く聞き入っている方は多かったように感じました。

セーラさんが話してくださった内容を、私のメモの中からいくつか紹介しますね。

  • 提案することからイノベーションは始まる。ダメモトでやってみたら、結構できた。
  • 何か変えようと思ったら、できるところからコツコツ変えていくことがいい。
  • ビジョンを分かち合う人を増やすこと。
  • IT化することで事務仕事をなくし、その分、お客様と接するようにした。
  • IT化しても、人と接することで、動かせるモノがある。
  • 1年前から、変わる内容(お店から机をなくすこと)を発表して、根回しした。最初は反発が強かった。
  • 木桶仕込みが廃れてきていた。これを復活させたかった。職人さんのチカラは強い武器になる。「長野オリンピックのときの“傘”がOKだったから、桶も大丈夫だろう」と、大杜氏が賛成してくれた。他のいい成功事例の影響だった。その後、50~60社が木桶仕込みを復活させている。
  • 現在の課題は後継者。
  • モノをなくすのは簡単。育てるのは大変。
  • 変えれば、良くなる。良くなれば、刺激になる。
  • 他人の喜びが、自分の喜びに感じられるようになると、もっと良くしようと思えるようになる。

「自分自身が当事者意識を持って、コツコツやっているだけです」という言葉で、講演は締めくくられました。

プレゼンテーションも興味深かったです。セーラさんが話している後ろのスクリーンに、話の内容に沿った映像がずっと流れていたのです。

学ぶことは多かったなぁ。

セーラさんの話に、「変える」ことを実践する勇気を頂けたように感じました。

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◆小布施を訪れたワケ

変わる前の小布施を知らないのですが、「変わりつつある小布施を見たかった」というのも、今回の信州旅行の目的の一つでした。

家族向けには「おいしい栗が食べれるらしいよ~」ということにしていましたが(^^;

◆「桝一市村酒造場」店内

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店内に入ると、大きな木桶が出迎えてくれました。
正面の壁には“酒”の絵。“老舗”を感じる空間です。

[撮影日:2009年05月03日]
 ※従業員の方に確認したところ、撮影OKでした。

今回購入したのは、以下の2種類のお酒。純米酒「スクウェア・ワン」大吟醸純米生酒「碧●軒(へきいけん)」(●=さんずい+けものへん+奇)です。少し飲んでみましたが、辛口であと味スッキリ。おいしかったですよ。

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