新型インフルエンザ、海外発生期から国内発生早期に
海外への渡航歴のない方が、新型インフルエンザに感染していることが確認されたのだそうです。これに伴い、国内の警戒レベルが「第2段階(国内発生早期)」に引き上げられました。
国内発生早期に移行とのことですので、ご自身の会社の、新型インフルエンザ対応マニュアルを開いてチェックされている管理職の方も多いのでは。私は、携帯電話が連絡取れる状況になっているか、念のため確認しました。
落ち着いて行動しなくてはね。
【新型インフル】厚労省、初の国内発生を確認 神戸の高3男子
厚生労働省は16日、新型インフルエンザへの感染が疑われていた神戸市の高校3年の男子生徒(17)について、国立感染症研究所で遺伝子診断「PCR」を行った結果、新型インフルエンザに感染していることが判明したと発表した。水際対策をすり抜けて市中で確認された初の感染例で、国内の感染者は5人目となる。
…略…
さらに感染が広がる可能性もあり、政府は同日午後にも新型インフルエンザ対策本部を開き、国の警戒レベルは現在の「第一段階(海外発生期)」から「第2段階(国内発生早期)」に引き上げられる見通し。
引用元: MSN産経ニュース(2009年05月16日12時05分)
◆身近な予防策
YouTubeの厚生労働省チャンネルに登録されている動画では、日常生活における予防策・対策が、具体的に動画で紹介されています。目新しいことはないのですが、この機会に確認しておいてもいいかも。
私たちにもできる新型インフルエンザの身近な予防策
- YouTube 厚生労働省チャンネル
◆咳エチケット
厚生労働省が呼びかけている「咳エチケット」とは、以下のとおりです。改めて、確認を。
「咳エチケット」とは
- 咳・くしゃみが出たら、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクをもっていない場合は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
- 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。
- 咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
引用元: 厚生労働省 咳エチケットのポスター
◆展示会場で感じたこと
昨日、東京国際フォーラムで開催されていた展示会に、情報収集に出かけました。「発熱などの症状がある方は入場をご遠慮ください。」とのこと。キャリアなだけで発症していない方の入場は防げないだろうなぁ、とか考えると、買い物にも行けない気がしてきました。季節性インフルエンザと同等とのことなのに、“新型”という言葉の響きがそんな気持ちにさせてしまうのかも。
展示会の会場内は至る所で新型インフルエンザ対策の案内がなされていました。スタッフ全員が、毎日、検温と体調チェックを行っていたのだそうです。昨日は、ビッグサイトでも大きな展示会が開催されていました。展示会の主催者側も、必要な対策とはいえ大変ですね。
デモ展示のリスクマネジメントコーナーでは、新型インフルエンザ対策ソリューションが紹介されており、興味深く見入っている方が多かったように感じました。社労士の先生と今年2月頃に会話したとき、新型インフルエンザ対策セミナーが盛況だと教えていただきました。今から対策を講じるところは少ないのではないかと推測しますが、デモ展示の様子を見て、多くの方々のアンテナが向いているのだなと実感しました。
ちなみに、私が最も興味深く見させていただいたのは、リスクマイニングソリューションのデモ展示。以前担当していた製品に関係があったから。トラブルを未然防止できる仕組みなのだそうで、要素技術も進歩しているなぁと感じました。
【追記】日本の状況
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厚生労働省の「新型インフルエンザ対策関連情報」のページの表示は、この記事を書いていた2009年05月16日12時30分時点では、左図のとおり、「第一段階(海外発生期)」でした。同日16時過ぎに確認したら、右図のとおり、「第二段階(国内発生早期)」になっていました。
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新型インフルエンザを学べるカードゲーム「Pandemic Flu」を紹介しています。
正しい情報を知るためには
厚生労働省:感染症情報
ここをチェック
・ 新型インフルエンザ対策関連情報
・ 新型インフルエンザに関するQ&A
・ 新型インフルエンザ対策ガイドライン
国立感染症研究所 感染症情報センター
<新型インフルエンザ>
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こんにちは
厚生労働省のページをみてきたのですが
海外渡航者への対応や,マスクや手洗いうがいのよる感染拡大防止は当然で否定するきは毛頭ないのですが
そうはいっても,感染し罹患した人がどのような経過をたどってどうなるのか,といった情報が非常に希薄と感じました。
殆どの人は一定期間後に治癒しているのに,感染拡大だけがクローズアップされていて,そちらのヒステリックな集団心理が怖いです。
投稿: るる | 2009年5月17日 01時37分
★るるさん
コメント、ありがとうございました。
> 感染し罹患した人がどのような経過をたどってどうなるのか,といった情報が非常に希薄と感じました。
同感でした。だんだん改善してきているように感じています。罹患されてしまった方が、どの路線を使ったのか、そのときマスクをしていたのかなどについても情報が提供されるようになり、はじめの頃よりも、知りたい情報が盛り込まれているようになったと思います。対策の緩和も報じられていましたね。そのせいか、最初の頃よりも不安の量が減ったかも。
投稿: windy | 2009年5月21日 23時59分