「短時間正社員制度導入支援ナビ」がオープン
企業の「短時間正社員制度」の導入を応援するWebサイト「短時間正社員制度導入支援ナビ」が、12月01日にオープンしました。
「短時間正社員制度」は、育児や介護をしている人だけでなく、誰でも、短時間勤務を可能にする制度です。地域の活動に参加するため、資格取得を目指すため、といった理由での利用することもでき、ワーク・ライフ・バランスの実現を可能にする制度だと言われています。
「短時間正社員制度」は、「これまで育児や介護をはじめ様々な制約によって就業の継続ができなかった人や就業の機会を得られなかった人にとって、自らのライフスタイルやライフステージに応じた多様な働き方を実現する制度として、そして、企業にとっては、人材の定着や組織の活性化等に効果が見込める人事制度」として、定着を期待されているのだそうです。
今回オープンしたWebサイト「短時間正社員制度導入支援ナビ」は、企業が「短時間正社員制度」を導入するのを応援するWebサイト。『「短時間正社員制度」導入マニュアル』も用意されている様子。この導入マニュアルを読んでみましたが、気になったのは以下の部分。
ステップ4
評価(昇給、昇格、キャリアパスを含む)
の基準について基本的な考え方・留意点
・ 勤務時間の長短による経験の違いをどのように評価するか。
・ 短時間勤務者ということだけで、フルタイム正社員に比べて制度利用者が不利益を被るような評価制度になっていないか。
・ 短時間勤務者ということだけで評価者にバイアスがかかっていないか。引用元: 「短時間正社員制度」導入マニュアル(P.22)(PDFファイル)
従来の、育児している人を対象とした短時間勤務制度の課題が、「短時間正社員制度」でも同じように課題になると思います。企業の導入担当者には、従来の制度の課題(正しく評価されない、周囲の理解がない、仕事の量がフルタイム勤務の人と同じ、など)を残すことなく、「短時間正社員制度」の導入に取り組んでいただいたいと思います。
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関連情報へのリンク
- 厚生労働省:「多様就業型ワークシェアリング制度導入実務検討会議」報告書について(2006年1月19日)
『「短時間正社員制度」導入マニュアル』マニュアルは、「多様就業型ワークシェアリング制度導入実務検討会議報告書」を基に作成されています。
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