出産・育児手続き、ネットで/オンライン利用拡大を政府検討
市町村の窓口まで行かなければできなかった手続きのオンライン化について、政府は検討を進めているようです。窓口まで行かなくても済むのであれば、国民としてはうれしいですよね。窓口が開いている時間が延長されることよりも、ずっと。
今回、ニュースになっていたのは、出産・育児関連の手続きについてです。以下で引用して紹介します。
出産・育児手続きネットで
母子手帳など約20種類/政府検討
政府のIT戦略本部(本部長・麻生首相)は、出産や育児に関する手続きを、市町村窓口に行かずにインターネットでできるようにする仕組みの検討を始めた。出産・育児での女性の負担を減らすのが目的だ。2009年3月に具体策をまとめ、首相に報告する。09年度には一部の地域でモデル事業も実施する考えだ。
引用元: YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2008年10月06日)
つわりでとっても具合が悪いのに、市役所まで母子手帳をもらいに行かなければならなかったのは辛かったなぁ。出産後、新生児のことを考えながら、フラフラしながら、市役所まで出かけなければならなかったのもしんどかったなぁ。だから、インターネットで手続きができるようになるのは、とっても助かることだと思います
以下、ちょっと調べてみたことを、書きとめておきます。以下のような難しそうな資料も、たまには見ておいた方がよさそう。
今年6月、IT戦略本部は「IT政策ロードマップ」を策定しています。強化分野の中に「国民本位のワンストップ電子行政」というのがあるのですが、今回のニュース記事にある、出産・育児関係の手続きをネットで行えるようにするというアクションは、この強化施策に含まれるんじゃないのかなと思いました(推測)。
出典: IT政策ロードマップ(IT戦略本部、2008年06月)
IT新改革戦略評価専門調査会(平成20年度 第1回)議事要旨によれば、「妊娠・出産・育児」は、特別テーマとして扱うライフイベントの一つに選ばれています。ここでいう「特別テーマ」とは、「国民や企業がIT利用の効果を実感するために進展又は改善が必要と考えられる具体的課題」のことです。この専門調査会の資料によれば、「妊娠・出産・育児」は以下のとおりとされています。
- 手続きの概要
妊娠から出産、育児まで、必要書類は20種類以上、提出先は30箇所以上と様々な手続きがあり負担大 - 備考
*妊娠~育児までを考えると多くの煩雑な手続きがあり、また国民実感としても負担感が高いことが予想される
また、IT戦略本部(第48回)の会議の議題は、「オンライン利用拡大行動計画」(案)だったようです。
出典: IT戦略本部(第48回)会議 資料1
これからの時代は、今以上に、インターネットが生活の中に入ってくる時代になります。生活を便利にしてくれるのであれば、インターネットがどんどん生活の中に入ってくるのは歓迎。それが、少ない国民の負担で、できる限り平等に実現されるのであれば、いいのにな。
関連情報へのリンク:
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これは結構、やってもらえるとありがたいという人は多いのではないかと思いますね。
お役所は平日しかあいていないのに、平日昼なんて勤め人は休めないだろという話を夫から聞きました。
私の場合は母子手帳をもらいに行ったのがお昼休みで、窓口に誰もいない…。
とはいえ、ネットとはまったく無縁の人たちもいるので、そのあたりどうしていくかというのも考えていかなければとも思いますね。
投稿: ことなりままっち | 2008年10月10日 12時10分
★ことなりままっちさん
> ネットとはまったく無縁の人たちもいるので
同感です。インターネットとは無縁の方々がとっても多いという現状は、考慮から絶対に外せないことだと思います。これ、忘れていはいけないのですよね。
「インターネットを使わない保護者に、子どもたちのインターネット利用を安全・安心にするための話をどうしたらいいのか」について、以前、インターネット関係の仕事をしているおじさまと話をしたことがあります。そのとき、本業の方にとっても、この点が課題なのだなぁと感じました。
コメント、ありがとうございました!
投稿: windy | 2008年10月11日 08時03分