« 「ベビー&ママ検索」がBIGLOBEサーチ広場に登場 | トップページ | paperblanksのスケジュール帳 »

2008年9月13日

「命の森」展覧会 第二部『海の森』鑑賞レポート

明治神宮は、第122代目の天皇である明治天皇がまつられている神社。1920年に建てられたのだそうです。明治神宮の森が作られたのもそのとき。昔からあった自然の森ではなく、人工の森だというのですから驚きです。しかも植えられたのは全国からの10万本の献木。その本数もすごいですが、何よりも感心してしまったのが、未来を見据えた森づくりの結果、人工の森が自然の森になったということ。これってすごいかも。

その明治神宮で、今年の夏は、名嘉睦稔さんの展覧会「命の森」が開催されています。この展覧会は二部構成。第二部『海の森』の展示を、9月28日まで鑑賞することができます。

image269s

そして今年は国際サンゴ礁年2008。多くのサンゴ礁の作品の中で、沖縄の海と魚の目線 fish eye's view を感じました。

◆12畳の大作「大礁円環」

『海の森』では、私が何年も前から観たいと切望していた作品「大礁円環(だいしょうえんかん)」を、やっと観ることができました!望めば、本当にかなうものなんだなぁ。

畳12畳の大きさのある「大礁円環」は圧巻。まるで、海の中にもぐっているかのような感覚を覚えました。展示会場の中は撮影禁止。下の写真は、オフィシャルカメラマンの寅さんまっちゃんから1枚ずつお借りしました。

torasan_01

macchan_01

深みのある青。
鮮やかに描かれている海のモノたち。

本物以外の何物も、この色を表現できていないなぁ。

「大礁円環」は、作品集やオフィシャルサイトで何度も観ていたはずだったのに、実のところは何も知っていなかったことを、突き付けられたようにショックでした。

睦稔さんは、龍村仁監督の映画「地球交響曲第四番」に出演されています。この映画の中には、「大礁円環」の一部と実際の映像とを対比させるような感じで、海の中に潜る睦稔さんを映したシーンがあります。映画で観たあのシーンが、目に前によみがえってくるかのようでした。

「大礁円環」は大きな作品です。何年かに一度しか展示されてきていません。次に展示されるのはいつになるんだろう。。。ですから、興味がある方は、この機会にぜひ、観ることをオススメします。岡本太郎さんの壁画「明日の神話」(縦5.5m、横30m)や、天野喜孝さんの「New York Nights」(縦3m、横16m)を観て感動された方は、ぜひ明治神宮へ。睦稔さんの版画で感動がよみがえるかも。

◆大礁円環の海を潜る [お魚博士による解説]

「大礁円環」には海の生物がたくさん描かれているのですが、12畳という大きさの絵の中にあるにも関わらず、一匹一匹の生き物が、丁寧に描かれています。これ、かなり詳しい観察に基づかれて描かれているらしいです。泳ぎ方に特徴のある魚、イソギンチャクの中には幼魚のときしかいない魚、イソギンチャクに隠れているカニ、群れで泳いでいる透明な魚たちの陰影もそのままに、描かれているというから、これまた驚き。

「ひれの形の違う2匹の魚が一緒にいるから、オスとメスが対で描かれているんだな」とか、「ハリセンボンと目が合っちゃったから、これ、海に潜ったときの魚の目線で描いているんだな」くらいは私にもわかるのですが(^^; それだけのスゴさではないのですね。

このスゴさを知ることができたのが、以下の映像。解説してくださっているのは、かわむつさんこと渡辺昌和さん。中学・高等学校で生物の先生をなさっているのだそうです。そのかたわら、雑誌の連載記事を何本かお持ちなのだとか。なるほど、お魚博士という異名をお持ちなわけが納得です。すごいわけですね(^^;

かわむつ先生によれば、睦稔さんの作品には、その種を決定づける1点がしっかりと彫り込まれているのだとか。それを解説してくださるかわむつ先生の映像を観たら、描かれている生き物を観察してみたくなってしまいました。展覧会の会場では、「大礁円環」の迫力に圧倒されるままにボーっとしてしまっていたのですが、また、観に行きたくなっちゃった(行けるといいな)。

 memo 関連情報へのリンク:

◆「天空満遍」と「深海満遍」

特に印象に残ったのは「天空満遍(てんくうまんべん)」という作品です。これもまた大きくって、182.5×368.0cmもあります。中空を神様が埋めている感じ。「チベット死者の書」に書かれている神様たちの来迎ってこんなかなというのが、私がこの作品から受け取ったイメージでした。

「天空満遍」の左隣には「深海満遍(しんかいまんべん)」という、同じ大きさの、似た名前の作品があります。気になってスタッフの方にうかがってみたところ、なんと、この二つの作品は、本来は縦に並べて展示したかった作品たちなのだということがわかりました。「天空満遍」の下に「深海満遍」がある大きな一枚の絵として。うーん、ものすごいスケール。私の想像のおよぶ範囲では、睦稔さんの世界を理解するなんて、到底できないなぁ。

「満遍」という言葉には、平等で等しいという意味もあるのだそうですね。魚っぽかったり動物っぽかったりする神様も、人間っぽい神様と一緒に描かれているところに、満遍さを感じました。

◆サンゴの海と fish eye's view

Iyor_logo今年2008年は、国際サンゴ礁年。環境省が運営している「国際サンゴ礁年」のWebサイトによれば、「国際サンゴ礁年」には、サンゴ礁を理解してもらうための活動や、サンゴ礁を保全を目的とした活動が行われるのだそうです。

国際サンゴ礁年
  [International Year of the Reef]

睦稔さんは環境省からの依頼で、ポスターとなる版画を担当されました。ポスターに採用されている「湧卵(わくたまご)」という作品も、今回の展覧会で観ることができます。その他にも、サンゴの海を描いた作品がたくさん展示されています。「珊瑚の森」「珊瑚の通り」「陽光」「来客」「干瀬渡り(ひせわたり)」「上潮(あげしお)」などなど。鑑賞しているうちに、魚の目線 fish eye's view で、海底を歩いているような気持ちになってしまいました。

今年制作されたばかりの「萌芽魂魄(ほうがこんぱく)」という作品も、すごかったなぁ。睦稔さんには、いったい、どんな世界が見えているんでしょうね。友人はサイケデリックだって表現していました。なるほどね。私はいつも一人で観ることが多いけど、他の人と一緒に鑑賞するのって、違う視点を与えてもらえるからいいかも。

サンゴ礁のことを『海の森』って呼ぶのだそうですね。海の豊かさを支えているのはサンゴ礁なのだとか。そういえば、「風の谷のナウシカ」の中で、「腐海の木々は人間が汚したこの世界を、きれいにするために生まれてきたの」っていう台詞があるし。浄化するだけの存在というわけではないですが、陸の森も海の森も、そこに暮らすモノたちを支えてくれる源になっているのかも。

◆お参り

展覧会を観たあとはお参りに。
参道にある大鳥居は、12mの高さがあるのだとか。
この鳥居をくぐって、本殿に向かいます。

dscf0321s

そこここに、菊のご紋。

dscf0309s

明治神宮の中にある南池から流れてくる川。
風情があります。

dscf0467s

野鳥の鳴き声が降り注ぐように聞こえてきて、
心地よく散歩することができました。

dscf0283s

◆命の森展覧会は9月28日まで!
  明治神宮へ行こう!

7月から開催されてきた命の森展覧会。余すところ2週間ほどとなりました。週末には下記のようなイベントが予定されています。

9月13日(土) 15時~
海の森ギャラリートーク&ディジュリドゥ奉納演奏
出演:KNOB(音楽家)
9月20日(土) 15時半~
海の森ギャラリートーク 出演:渡辺昌和(魚博士)
9月21日(日) 13時半~
名嘉睦稔オリジナル映像上映会&トークライブ
出演: 仲程長治(写真家) イシジマヒデオ
会場: 明治神宮 社務所講堂
※要予約・限定200名
  詳しくは、下記URLをご覧くださいね。
  http://inochinomori.blogspot.com/2008/09/2.html

image266sゆっくり鑑賞されたい方は、平日の午前中が特にお勧めです。大きな作品は展示場所の都合上、次にいつ展示されるのかわからないのだとか。ぜひ、明治神宮に足を運んでいただきたいと思います。

以上、命の森展覧会 第二部「海の森」のレポートを、命の森プロジェクトスタッフのwindyがお伝えしました(^^)
[写真:明治神宮の参道で]

【追記】
ボクネンさんの「湧卵」かりゆしを、舛添要一厚労相が着ていらっしゃいました。「国際サンゴ礁年2008」ポスターにも採用されている作品「湧卵」。原画を展覧会会場で見れます。※スタッフのサキさんからの情報です。

◆ 名嘉睦稔木版画展 ~命の森~ 開催概要

会期: 7月12日(土)~9月28日(日)
 第一部 / 陸の森 7月12日(土)~8月17日(日)
 第二部 / 海の森 8月23日(土)~9月28日(日)
 9:00〜17:30(入館は閉館の30分前まで)

場所: 明治神宮文化館 宝物展示室
料金: 大人800円、大学生・高校生500円、
    団体(20名以上)500円、中学生以下無料
主催: 名嘉睦稔展実行委員会
後援: 毎日新聞社 龍村仁事務所
協力: 明治神宮 環境省
協賛: 久米島の久米仙
お問い合わせ: ボクネンズアート東京
          telephone 03-3517-2125

pencil 関連情報へのリンク:

pencil このブログの関連記事:

« 「ベビー&ママ検索」がBIGLOBEサーチ広場に登場 | トップページ | paperblanksのスケジュール帳 »

コメント

またお会いできましたね!
思わぬところで会えたので、とてもうれしかったです。

この取材の正確さに、「さすが!編集長」と思っております。みならわなきゃ。

命の森も、間もなく終わりですねぇ。この期間に行けたことで、私もいろいろな作品に出会えて幸せでした。(^^)

初めて訪問いたします。かわむつです。先日、ボクネンズアートでお目にかかりました。後でざぶんさんに聞いたら、わざわざ来てくださったそうな。恐縮です。
 また、イベントをご紹介いただきましてありがとうございます。ちょっと恥ずかしい気持ちです。第2回も明日に迫りました。台風も見に来てくれそうなので(笑)がんばります。

★ざぶんさん
あの日、仕事帰りの隙間時間を使ってボクネンズアート東京に向かう途中、ヒデオさんのブログの「あしあと」を読んで、皆さんがお集まりになることを知りました。
ざぶんさんが東京に来られているとは知りませんでした。お会いできて、うれしかったです(^^)
素敵な作品、それもパワーのある大きな作品たちが展示されているあの空間は、ホント、幸せな空間ですよね☆
P.S. 編集はeditaが勝手にやってくれています(^^; 私はなにもしていないんです。

★かわむつさん
先日は、ボクネンズアート東京で、興味深い話をお聞かせくださり、ありがとうございました。夕食の準備のために早退させていただきましたが、きちんとごあいさつできて、よかったです(^^) かわむつさんは私の実家近くの川にも行かれたことがあるとのことで、もうビックリでした。
先日子どもたちを連れて「海の森」を観に置きました。そのとき、かわむつさんのビデオでの講義内容を思い出しながら、子どもたちに説明することができました。おかげさまで、子どもたちも楽しめたようです。
これからもよろしくお願いいたします(^^)

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3781/42446439

この記事へのトラックバック一覧です: 「命の森」展覧会 第二部『海の森』鑑賞レポート:

« 「ベビー&ママ検索」がBIGLOBEサーチ広場に登場 | トップページ | paperblanksのスケジュール帳 »

selected

Books

access


  • 旅行口コミ情報「トリップアドバイザー」で、おすすめブロガーに選んでいただきました!
    甲府 - 旅行ガイド 【トリップアドバイザー】
    旅と街歩きの記録はこちら



    RSS feed meter for http://windy.air-nifty.com/note/  
    since April 11, 2005

最近のトラックバック

My 体験談