ビジネスパーソン調査、「有給取得」人材確保に威力

働きやすい会社の条件としてビジネスパーソンが重視していることは何か？日本経済新聞社が実施した、2008年の「働きやすい会社」調査の結果、以下がトップ３だったそうです。

1. ワークライフバランスの充実
2. 実労働時間の適正さ
3. 人事考課の結果伝達の有無

ビジネスパーソン調査――「有給取得」人材確保に威力（働きやすい会社２００８）(2008/9/1)

仕事・生活の調和重視　セクハラ対策、８位に上昇

　二〇〇八年「働きやすい会社」のビジネスパーソン調査では、前年に続き年次有給休暇の取りやすさがトップだった。企業は優秀な人材を確保し定着させる上でも、仕事と生活のバランスが取りやすい職場環境を整備できるかどうかが課題となりそうだ。総合ランキングトップのＮＥＣは、評価項目別ランキングの「働く側に配慮した職場づくり」でも首位となり、従業員の健康対策などに力を入れている。（１面参照）

[日経産業新聞]

引用元： 6701 日本電気（株） (ＮＥＣ)　NIKKEI NET マネー＆マーケット：株価サーチ - ニュース

トップ３は、前回2007年の調査結果と同じだったようです（下表）。 「年次有給休暇の取りやすさ」が、ちょっと抜き出ている感じでしょうか。第3位にランクインしている「人事考課の結果伝達の有無」は、前々回2006年の調査では14位でした。2007年の調査結果では、トップ10内に人事考課に関する項目がいくつか入ってきていました。成果評価制度を導入してきてる会社が増えてきていることの表れかも。

順位		項目	比率(%)
今回	前回		今回	前回
1	1	年次有給休暇の取りやすさ	52.9	54.7
2	2	実労働時間の適正さ	37.9	40.6
3	3	人事考課の結果伝達の有無	34.4	35.4

【情報源】
　今回：日本経済新聞 2008年09月01日朝刊11面
　前回：日経就職ナビ2010：「働きやすい会社調査」ランキング ※この記事を書いている時点では2007年の結果が載っていました。

統一された評価プロセスがなく、公平に評価してもらえないことは不満ですよね。自分がやったこと以上の高い評価は要らないけれど、なぜその評価になったのか、そのプロセスをはっきりしてほしいなといつも思います。

人事考課関連の制度だけでなく他の制度についても言えることですが、制度があるか否かだけでなく、使える制度なのか否かについて、従業員の声を聴いてみるのが、その会社の働きやすさを知る近道なのではないかと感じました。

◆詳細ランキングは？【追記（2008年09月11日）】

2008年の「働きやすい会社調査」の結果が、以下の2箇所に掲載されています。参考にしてくださいね。

★日経ナビ2010：「働きやすい会社調査」ランキング
★日経ナビ2009：「働きやすい会社調査」ランキング

このブログの関連記事：

• 働きやすい会社ランキング2008（2008年09月02日）
  「働きやすい会社2008」調査の総合ランキングを紹介しています。2008年の第1位はNECでした。
• 第２回「父親が子育てしやすい会社」アンケート結果（2008年06月15日）
• 「女性が働きやすい会社ベスト１００」発表！（2008年04月05日）
  日経WOMANが実施した「女性が働きやすい会社ベスト100」の結果を紹介しています。
• 働きがいのある会社ベスト100 (for 2008)（2008年01月27日）
  米フォーチュン誌が、毎年発表している「Fortune 100 Best Companies to Work For 2008」を紹介しています。ちなみに、2008年の働きかいのある会社第1位は、Googleでした。
• 働きやすい会社ランキング2007（2007年08月28日）
  2007年の「働きやすい会社ランキング」について、紹介しています。

関連情報へのリンク：

• 「働きやすい会社」調査載った？：日経ネットＰＬＵＳ（2008年09月04日）
  日経ネットPLUSの読者からの質問に対する回答が載っています。詳細ランキングは、2007年は日経ネットPLUSに載ったけれど、今年は日経ネットPLUSには載らないのかも。知りたい人は有料サービスを利用するか？日経就職ナビに載るのを待つか、といったところでしょうか。
• 【池原照雄の単眼複眼】自動車業界に「働きやすい」会社は少ない？ ｜ Response（2008年09月03日）