赤ちゃんにやさしい病院
世界保健機関(WHO)とユニセフは、母乳育児に積極的な施設を「赤ちゃんにやさしい病院」として認定しています。2008年は10施設が認定されました。今年までに、日本国内で59の施設が認定されているのだそうです。世界では15000を超える施設が認定されているのだとか。
日本国内の「赤ちゃんにやさしい病院」は、日本母乳の会のWebサイトに掲載されています。身近にあるか、チェックしてみてもいいかも。
母乳育児に関連がありそうな情報を、いくつか紹介します。
◆授乳・離乳の支援ガイド
昨年、厚生労働省は、医療機関向けに「授乳・離乳の支援ガイド」を出しています。この中には、「授乳の支援を進める5つのポイント」や「離乳食の進め方の目安」なども載っています。
厚生労働省:「授乳・離乳支援ガイド」
(PDFファイル)
◆母乳育児成功のための10か条
WHOとユニセフは、「母乳育児成功のための10か条」という共同声明を出しています。以前、他の記事でも紹介させていただきましたが、再度、紹介します。
<母乳育児を成功させるための10か条>
- 母乳育児の方針を全ての医療に関わっている人に、常に知らせること
- 全ての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教えること
- 全ての妊婦に母乳育児の良い点とその方法を良く知らせること
- 母親が分娩後30分以内に母乳を飲ませられるように援助をすること
- 母親に授乳の指導を充分にし、もし、赤ちゃんから離れることがあっても母乳の分泌を維持する方法を教えてあげること
- 医学的な必要がないのに母乳以外のもの水分、糖水、人工乳を与えないこと
- 母子同室にすること。赤ちゃんと母親が1日中24時間、一緒にいられるようにすること
- 赤ちゃんが欲しがるときは、欲しがるままの授乳をすすめること
- 母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこと
- 母乳育児のための支援グル-プ作って援助し、退院する母親に、このようなグル-プを紹介すること
ちなみに私は、母乳だけでは量が足りなくて、粉ミルクのお世話になっていました。母乳の出が良くないことを身近な方に言われると、悪気のない言葉だとわかっていても、まるで自分が母親失格だと言われたような気がして、ブルーな気持ちになっていました。完全母乳できないのは、私の知識と努力が足りなかったからかもしれませんが。
ちなみに、私が出産のために入院した産科施設では、以下のとおりでした。
第一子 | 第ニ子 | |
出産直後から母子同室だったか? | NO | NO |
出産後30分以内に母乳を飲ませたか? | NO | YES |
赤ちゃんが欲しがる時はいつでも母乳を飲ませたか? | NO | NO |
「母乳育児を成功させるための十か条」を知っていたら、もしかしたら、私も、完全母乳で子育てできたかも。
このブログの関連記事:
- 母乳育児を成功させるための十か条(2007年03月17日)
- 「離乳開始の目安は6ヶ月」を検討(2006年10月13日)
- 長期の母乳育児はアレルギー予防に逆効果?(2006年08月05日)
- 全国初、授乳服の専門店(2005年10月31日)
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