ネイチャー・フォトグラファー木原和人さんの思い出
ある朝、通勤電車の中で、ふと、ネイチャー・フォトグラファー木原和人さんのことを思い出した。思い出したというよりも、突然、頭の中に飛び込んできたと言った方がいいかもしれない。
その日は、ネットで木原さんのことを調べた。ちょっと調べてみただけでも、木原さんの影響を受けた方が多くいることを知った。木原さんも、木原さんの写真も、“生きている”ことを知った。
実は、私は、中学生か高校生だった頃、木原さんにお会いしたことがある。当時、木原さんの撮った写真を見て、きれいだなぁ、どうやったらこんなふうに撮れるんだろうと思ったものだ。
そして今、再び、木原さんの写真を見た。木原さんの写真が載っているサイトを見つけたのだ。言葉が出なかった。衝撃的だった。ここまですごい写真を撮っていらしたなんて。当時の私には理解できなかったことが、今の私に伝わってきたように感じた。
木原さんの写真には、以下のサイトで会うことができる。
→ 木原和人 - Kihara KAZUTO
(キュウ・フォト・インターナショナル)
キュウ・フォト・インターナショナルの方とメールでやり取りさせていただいた。このやりとりの中でも、木原さんのファンが未だに多いことを知った。
木原さんとの思い出は、実家の父と弟のものだ。私はちょっとお見かけしただけ。木原さんのランドクルーザーを見たことがあるだけ。だから、悲しかった出来事についても、考えないようにしてきた。木原さんがお亡くなりになったのは、40歳のときだったとのこと。その年齢に、いつの間にか、私も近付いていた。
木原さんの写真集は絶版になっている。実家に帰れば木原さんの写真を見れるとわかっていたけれど、次の帰省を待てなくて古本で入手した。そして、写真集を改めて見た。あのランドクルーザーも載っていた。涙が出た。
デジカメをマクロモードに設定して接写するとき、木原さんの写真を思い出すんじゃないかと思う。きっと。
木原さんは言葉にしていないけど、光をブレンドするということを最初に意識してやった写真家だと思う。
引用元: 夢枕獏さん ネーチャーフォトの革命児、木原和人との出会い - 有名人のお宝カメラ - 極める - [どらく]
« すいとん(息子作) | トップページ | 少子化社会白書に使う「赤ちゃんの写真」募集中 »
ため息が出る写真の数々です。
カメラで撮影する人なら、この素晴らしさがわかると思います。紹介してもらい感謝します。
「光のブレンド」なるほどと思いました。シンプルだけど真似できないし、感性が研ぎ澄まされています。
しかし、これだけの才能、もったいない、早すぎる別れでした。
投稿: ざぶん | 2008年4月 6日 12時26分
★ざぶんさん
木原和人さんの写真、素敵ですよね☆
共感していただけて、うれしいです(^^)
先週末は、木原さんの写真を囲んで、実家で話をしてきました。特に弟がしてくれた話は興味深かったのですが、なにぶん、私が素人すぎて。やっぱり写真の基礎の勉強、しようと思いました。
投稿: windy | 2008年4月10日 00時32分
はじめまして、私も14才の時に「木原和人」さんの個展でお逢いしてからネイチャーフォトに目覚めた一人です。
とても素敵な方でした。
あの時からずっと、木原さんを追い続けて写真を写して来ました。
今は、フリーカメラマンになり、これからも「木原和人」
を追い続けて写真を写していきます。
投稿: Nobuki Shimabukuro | 2014年4月13日 23時34分
★Nobuki Shimabukuroさん
返信が遅くなりましたが、コメント、ありがとうございました。木原さんのことを思い出しながら読ませていただきました。
コメントを頂いたことをきっかけに、木原さんの写真集を取り出してみました。自分が趣味で写真を撮るようになった今見ても、やはり素敵な写真だなと思います。
Shimabukuroさんはカメラマンなのですね。頑張ってくださいね。木原さんをご存じの方からコメントを頂けて、うれしく思いました。ありがとうございました。
投稿: windy | 2014年4月21日 23時20分