全国学力・学習状況調査の結果まとまる
調査結果の概要は、小学校が148ページ、中学校が193ページと、かなりのボリュームがあります(^^;
結果のポイントは34ページなので読んでみましたが、本当にポイントだけ書かれている感じでした。例えば、小学校については、「国語A・算数Aの知識に関するテスト結果から、学習内容をおおむね理解しているといえる」「国語B・算数Bの活用に関するテスト結果から、知識・技能を活用するチカラに課題があるといえる」といった感じ。
【追記(2007年11月01日)】
「活用」とは何か?については、Benesse(ベネッセ)教育情報サイトの『「全国学力・学習状況調査」における課題の「活用」って何?』の記事が参考になります。
◆気になったこと(メモ)
発表があった24日と25日は、調査結果に関するニュース記事をたくさん目にしました。その中で、私が気になった点を二つメモしておきます。
◇ 1点目
教育の現場で活かすのにはテスト結果の返却が遅いため、テスト直後に答案の控えをとり、役立てた学校があったということ。
現場は、結果が届くのを待たずに独自の活用を考えてもよかった。実際、テスト直後、自校の答案の控えをとり、弱点を分析した学校もあり、国も独自利用を促すべきだった。文部科学省が主体になると、教育委員会は自らの判断を避けがちになる。自治体独自のテストが全国に広がっており、全国テストが地方の意欲を摘む結果にならないようにもしたい。
引用元: [解説]全国学力テスト ニュース 教育 YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2007年10月25日)
答案の控えをとるように、市から言われたが、控えはとったけれど、特に使わなかった学校もあったということ。
横浜市教育委員会は、学力調査実施後に学校で指導に生かしてもらうことを念頭に、答案用紙をコピーするよう全小、中学校に求めていた。市立小校長の一人は「コピーはとったが特別な活用はしていない。せっかく貴重な時間をさいて受けたテストなので、結果は何らかの形で活用したい」と話す。
引用元: asahi.com:全国学力調査「結果の発表遅すぎる」 教師に戸惑い - 暮らし(2007年10月25日)
◇ 2点目
小学生新聞に載っていたインタビュー結果の中に、以下の文章が載っていたこと。小学生が読む新聞向けのコメントではないように感じました。子どもに秘密にするような内容ではないけれど、どちらかというと教師向けのコメントだと思ったので。
解けない子が多いクラスでは、まず先生が授業のやり方をくふうする必要がある。
引用元: 朝日小学生新聞(2007年10月25日)
息子へ:
テスト結果、持って帰ってきてね~(^^)
母は、君の頑張りを見たいゾ。
このブログの関連記事:
- 全国学力テスト受験者にインタビューしてみました!(2007年04月24日)
関連情報へのリンク:
- 国立教育政策研究所
- 「全国学力・学習状況調査」における課題の「活用」って何? - 【Benesse(ベネッセ)教育情報サイト】
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こんにちは。
うちは調査票、もらってきました。なんというか、データ化されてるものから何を読み取るかというのが大事なのかな、と思いますが、本人のテスト後の感想と点数がほとんどリンクしてるってのがすごいというかなんというか。(算数Bなんてほとんど書いてないし)
TBを送ってみましたが、うまく送れているかどうか不安なので、記事の中にもこの記事を引用させていただきました。
投稿: ことなりままっち | 2007年11月 1日 09時00分
★ことなりままっちさん
お嬢様、調査票を頂いてきたんですね。うちの子はまだなんです。どんなことが書かれているのか楽しみ。結果が戻ってくるのが遅かったけれど、本人の意識とテストの結果の差をみたいなと思っています。ですので、お嬢様が「テスト後の感想と点数がほとんどリンク」していたというのが、すごいなぁと思いました。
ことなりままっちさんのブログの記事の中で紹介してくださって、ありがとうございました。
投稿: windy | 2007年11月 1日 23時40分