保育料滞納８９億７０００万円

厚生労働省の調査によれば、保育料を滞納しているご家庭の65.9%が、保護者の支払能力がありながら、支払いをしていないのだそうです。初めて実施した全国調査で、「保護者の責任感・規範意識の問題」が浮き彫りになったようです。

保護者のモラルの低下に関する、同じような話は、給食費滞納問題にもありましたね。給食費を支払わない理由の1位も「保護者のモラル」で約60%。保育料と同じく「経済的な理由」を大きく上回っている現状は同じです。

保育料と給食費では、背景、支払ったお金の使い道などが異なってはいますが、支払うべきお金は、やっぱりきちんと支払うべきだと思います。

保育料滞納８９億７０００万円 厚労省初の全国調査
　全国の認可保育園で昨年度、保育料の滞納が８９億７０００万円にのぼったことが２２日、厚生労働省の初めての全国調査で分かった。滞納した保護者は全体の３．７％にあたる約８万６０００人で、滞納が増加傾向にあると答えた自治体の多くが、保護者のモラルの低下を理由にあげた。厚労省は同日、保護者への納付督促や徴収を適切に行うよう全国の自治体に通知した。
引用元： Sankei WEB > 教育・福祉 > 子育て

保育園で子ども一人を保育するのにかかる費用について、以前住んでいた自治体の市役所の窓口の方が話してくださったことがあります。数年前の出来事なのですが、そのときの話によれば、たしか、保護者が支払っている保育料の3倍くらいかかると、その方はおっしゃっていました。

保育料が高いことばかりが気になっていたのですが、その話を聴いて、当時の私は、本当はもっと多くのコストがかかっていることを初めて認識しました。保育料、安くなってくれることにこしたことはないですが（＾＾； 実際のコストを知ることも、保護者として必要だなと思います。もしかしたら、保育料滞納を減らすことにつながるかも（無理？？＾＾；）。

【追記（2007年09月15日）】

厚生労働省は、下記のニュース記事にあるように、2007年09月14日に、保育料滞納金額を、「約89億7000万円」から「約83億7000万円」に修正したそうです。それにしても、大きな金額ですね（－－；

厚労省、保育料滞納調査で結果を訂正
　厚生労働省は14日、8月下旬に発表した昨年度の保育料滞納問題の全国調査結果に誤りがあったと発表した。滞納総額は当初の約89億7000万円から約83億7000万円に訂正した。
引用元： NIKKEI NET（日経ネット）：社会ニュース

関連情報へのリンク：

• 厚生労働省：保育所保育料の徴収状況に関する調査の結果訂正関係資料について（2007年09月14日）

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