仕事と育児両立、「職場改善」は2割
企業の子育て支援策は以前に比べて充実してきているとはいえ、従業員はどのように実感しているのでしょうか?この疑問に答えてくれる調査結果が、昨日の日本経済新聞(夕刊)に載っていました。
仕事と育児の両立支援に取り組む企業が相次ぐ一方、職場でその変化を実感している社員は少数派であることが日本経済新聞社の調査でわかった。子育てしながら働く女性のいる職場の男女1510人に「この2年で両立しやすくなったか」と聞いたところ、「よくなった」「ややよくなった」は合計22.1%にすぎず、「変わらない」(65.9%)を大きく下回った。
引用元: NIKKEI NET(日経ネット):企業ニュース、
日本経済新聞(2007年07月26日夕刊1面)
夕刊には追加の記事があり、以下のような部分があります。子育て制度が浸透し、それを利用する従業員と同僚が満足できるようになるためには、時間と更なる取組みが必要そうです。
法定を上回る育休の取得者が出たとき、「職場の同僚の負担が増す」とみる人は81.3%に達した。
引用元: 日本経済新聞(2007年07月26日夕刊1面)
◆くるみんマーク
5月に、次世代育成支援対策推進法(以下、“次世代法”と書きます。)に基づき、128社が厚生労働大臣の認定を受けました。これに伴い、「くるみんマーク取得!」を報じるニュース記事や各社プレスリリースをかなり目にしてきました。
次世代法に基づき、従業員の子育てを企業が支援する「行動計画」を策定・実施し、一定の基準を満たした場合に、厚生労働大臣の認定を受けることができます。認定された企業であることのしるしが「くるみんマーク」。
→厚生労働省:愛称「くるみん」に決定!!
「くるみんマーク取得!」のニュース記事を見るたびに、この企業の従業員のみなさんは子育て支援策に満足しているのかな?と思っていました。ニュース記事からは満足度はわからないからです。
くるみんマーク取得には、一定の認定基準を満たす必要があります。認定基準とは、
・ 行動計画で定めた目標値を達成していること
・ 女性の育児休暇取得率が70%以上であること
・ 男性の育児休暇取得者がいること
・ 短時間勤務などの措置が講じられていること
などです。私は、認定基準に従業員満足度を追加してほしいと考えています。そうでなければ、従業員満足度を別の方法で表示してほしいな。
次世代法に基づく、企業の「行動計画」は、「両立支援のひろば」で検索できます。各社ごとのページでは、両立自慢を参照できるので興味深いかも。
子育て支援の制度やサービスをありがたく使わせていただきながら、働き続けていけるといいなと思います(^^)
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関連情報へのリンク:
- 厚生労働省:次世代法に基づき128社を認定!(平成19年4月末現在)(2007年05月16日)
- 厚生労働省:愛称「くるみん」に決定!!(2007年02月16日)
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