本音は「家より会社の方が楽しい」?!
「家より会社の方が楽しい」
複数のワーキングマザーがこう回答した会社が、
アメリカにあるのだそうです。
調査の結果、思いがけない事実が明らかになった。何人ものワーキングマザーが「家より会社の方が楽しい」と答えたのだ。…中略…
会社で仕事をしていると、上司や同僚がねぎらいの言葉をかけてくれ、褒めてくれる。昇進や昇給を通じてきちんと評価される。一方、家事労働にはそうした報酬がない。ワーキングマザーの意外な発言の裏には、家事労働の問題があった。
「会社がファミリーフレンドリー施策を進めた結果、家庭に勝ったのだ」と著者は結論づけている。有能な人材を惹きつけるためアメルコは、福利厚生付きのパートタイム職や、ジョブ・シェアリング、フレックスタイム、在宅勤務などの制度を積極的に取り入れた。この結果、女性たちにとっては家庭より会社が楽しくなり、つい長時間会社に残るようになったのだ。皮肉な話である。
引用元: 【第7回】良い残業・悪い残業 (数字で見る男と女の働き方):NBonline(日経ビジネス オンライン)
家事労働。
これ、評価されないと、かなり辛いですよね(^_^;
引用元の記事をお書きになったのは、治部れんげさんです。治部さんの記事を、私はいつも興味深く読ませていただいています。上記URLのプロフィールによれば、アメリカのミシガン大学で客員研究員として、「米国男性の家事育児参加と、それが妻のキャリアに与える影響」をテーマに調査や取材を行っていらっしゃるとのこと。上記URLでは「現在休職中」と書かれていますが、毎月第1、第3火曜日に発売されている「日経ビジネスAssocie(アソシエ)
」の「from Editors」のページに、編集員としてお名前が載っています。※右は、この記事を書いている時点の最新号。
上の引用部は、治部さんがお読みになった本「Beyond Work-Family Balance: Advancing Gender Equity and Workplace Performance」の内容が紹介されている部分です。ファミリーフレンドリー施策を進めた結果、「家より会社の方が楽しい」という女性たちが登場。よろこんで長時間残業しちゃいますということになったとのこと。
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Beyond Work-Family Balance: Advancing Gender Equity and Workplace Performance (Jossey Bass Business and Management Series) Joyce K. Fletcher Bettye H. Pruitt Lotte Bailyn Jossey-Bass Inc Pub 2001-12-11 |
ワークライフバランスというと、会社側の頑張りを期待しちゃったりしますが、それだけではないんですね。「仕事」と「プライベート生活」の、うまくバランスをとれる点を見つけ出すことが、「ワークライフバランスの実現」の真髄なのかも。治部さんの記事を読んで、それを改めて感じました。
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