男性が育児に女性が働くことに腹をくくった年
博報堂生活総合研究所の「生活定点2006」調査結果によれば、女性の専業主婦願望がグッと下がっているのだそうです。
女性の専業主婦願望は初回調査から増加の一途をたどってきており、前回2004年の調査では40%近くの女性が「専業主婦になりたい」と回答していました。これに対して、2006年の調査結果では28%。はじめて減少傾向に変わったのだそうです。
この調査結果を見て私が思ったこと。
専業主婦願望を持つ女性が減ったのは、以前に比べると、女性の働きやすい職場づくりに関するサービスや制度が充実してきたからかも。
少子高齢化時代の労働力として女性の労働力が注目されたせいか、以前から存在していた制度やサービスの露出度が高まったようにも感じます。ですので、これも一因かも。
そんな中で、女性が自立しようとしている結果のようにも思えました。
同調査結果によれば、「男性でも育児休業を取るべきだと思う」という人はずっと増え続け、2006年の調査では約40%になったようです。
専業主婦願望は脱ぎ捨てました(データで読み解く、日本人のひみつ)
今回の調査結果は、もちろん景気回復の影響もありますが、女性から働くことに対する逃げの意識がなくなりつつあるように見えます。「仕事と子育ては、夫婦双方にとっての喜びであり、同時に役目でもある」という意識の高まりが本格化し始めたのでしょう。男性が本当に育児に目を向け、女性が本当に働くことに腹をくくったのが、2006年だったと言えそうです。男らしさ、女らしさを意識しながら、男女が手を携え、ともに闘っていく。まさに“男女共闘”というキーワードがピッタリの時代がやって来つつあるのかもしれません。
引用元&グラフの出展:
NBonline(日経ビジネス オンライン)(2007年02月14日)
関連情報へのリンク:
- 博報堂生活総合研究所
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