小・中・高校生の社会観って?
先日、「第4回 学習基本調査」の国内調査の速報版が、ベネッセから発表されました。この調査は、子どもの学習実態や意識がどうのように変化したかを調べたものです。調査項目は、以下のとおり。
教科の好き嫌い、授業の理解度、授業の受け方、
家庭学習の時間・頻度、テスト勉強の開始時期、
希望進路、学習上の悩み、社会観、テレビの視聴時間、
パソコンの利用、本・新聞との関わり、心や身体の疲れ
プレスリリースでは、学習時間に関する部分が取り上げられていましたが、私が興味深く見たのは「社会観」の部分です。
小学生・中学生・高校生の社会観って?
小学生→中学生→高校生の変化を、
以下の意見に賛成する児童・生徒の割合の傾向別に、
並べてみました。
※数値の出典:「第4回 学習基本調査」
1) 減少傾向にあるもの
- 「日本は、努力すればむくわれる社会だ」
小学生:68.5% > 中学生:54.3% > 高校生:45.4% - 「いい大学を卒業すると将来、幸せになれる」
小学生:61.2% > 中学生:44.6% > 高校生:38.1%
2) 増加傾向にあるもの
- 「日本は、競争が激しい社会だ」
小学生:54.3% < 中学生:65.4% < 高校生:75.8% - 「お金がたくさんあると幸せになれる」
小学生:46.1% < 中学生:56.0% < 高校生:62.7%
3) あまり変化がないもの
- 「いい友だちがいると幸せになれる」
小学生:93.2%、中学生:92.5%、高校生:96.3%
「日本は、努力すればむくわれる社会だ」という意見に賛成する割合が、だんだん減っていくのは、寂しい気分にさせられます。。。でも、そんな中で、「いい友達といると幸せになれる」という意見に賛成する割合は、小学生でも中学生でも高校生でも90%を超える高い割合になっています。これっていいかも。
親は、何ができるんだろう?子どもがなりたい自分になれるように、成長をフォローしていくことかなぁ。
関連情報へのリンク:
- ベネッセ - プレスリリース
子どもの学習実態・意識の変化は? 学習ばなれに一定の歯止め。しかし“学習の局所化”が進行(2006年12月11日) - Benesse教育研究開発センター - 調査データ・報告書
「第4回 学習基本調査」 国内調査・速報版(PDFファイル)
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