21世紀出生児縦断調査:母親の就業状況
「第5回 21世紀出生児縦断調査結果の概要」が厚生労働省から発表されました。この調査結果で、一番印象に残ったのは、「母親の就業状況」に関する部分でした。
「母親の就業状況」を見てみると、出産を機に変化があることが分かりました。
■母の就業状況の変化のグラフを見た感想
「図3-1 母の就業状況の変化」のグラフから、以下のことが読み取れます。
- 出産を機に有職者が半減。
- 出産を機に「常勤」の仕事を辞めた人が16.6%いる。
- 出産後の就業状況を調査した第1回調査から今回の第5回調査までの間、「常勤」の人の割合は15.0%から15.9%の間であまり変化がない。
- 「パート・アルバイト」で働いている割合が増えてきている。
- 第5回調査で「パート・アルバイト」で働いていると回答した人のうち、出産前は無職だった人が42.9%いる。
出産を機に「常勤」の仕事を辞めてしまうと、正社員として再就職することは難しいのかも。出産後も常勤の仕事を続けたいのであれば、出産を機に常勤の仕事を止めないことが、一つのポイントになりそうです。
また、出産前は無職だった人が、「パート・アルバイト」で働くようになっていることから、子育て費用の負担増を考慮しての動きかなと思いました(推測)。
1 家族の状況 (3)母の就業状況
「パート・アルバイト」の母が増えている。
母の就業状況の変化をみると、「常勤」は、第1回調査(15.7%)から第5回調査(15.9%)まで大きな変化はないが、「パート・アルバイト」は、第1回調査(3.8%)から第5回調査(22.2%)まで年々増加している。「有職」の割合は、出産1年前に戻りつつあるが、「常勤」が減少し、「パート・アルバイト」が増加しており、その構成は変化している。(図3-1)
引用元およびグラフの出典: 厚生労働省:第5回21世紀出生児縦断調査結果の概況 ※グラフをクリックすると、大きなグラフを見れます。
■男性の就業状況は、女性ほど変化がないのでは?
予想どおりの調査結果ではありましたが、数字で実感しました。調査結果には、父親の就業状況に関する数字は載っていませんでしたが、もし載っていたとしても、母親ほどの変化は見られないのでは。
だからと言って、男性に女性と同じようになってほしいとか、なるべきだとは、私は思いません。妊娠・出産に際し、女性側に多くの変化があることを、男性に理解してもらえればいいな思います。私だったら、声をかけてもらえるだけでも、負担感はかなり減っちゃいます!わがままかな(^^; たとえ、そういった言葉がなかったとしても、私の場合、そもそも「子育ては大変だ」と思っていない(思わないことにしている)し、子どもの笑顔にかなり癒されちゃいます(^^)
「ありがとう」「お疲れさま」
「大丈夫?」「感謝しているよ」
「よく頑張っているね」「さすがだね」
引用元: Windy's MamaLog - パートナーとの関係を円滑にする一言
■再チャレンジ支援策
安倍総理の所信表明演説によれば、“内閣の重要課題として、総合的な「再チャレンジ支援策」を推進します”とのこと。望んでいる働き方は、常勤だったり、パートだったり、人それぞれ異なるはず。その、望んでいる働き方の実現を妨げるものを減らすために、「再チャレンジ支援策」が助けになるといいなと思います。
首相官邸のホームページには、以下のような「再チャレンジ」関連のリンク集があります。興味のある方は、こちらをご覧くださいね。
関連情報へのリンク(再チャレンジ関連):
- 首相官邸 - 再チャレンジ支援策
- 首相官邸 - 主要な再チャレンジ支援策
○みなさんの再チャレンジを支援します
○若者、子どものチャレンジ、再チャレンジを支援します
○女性の方の再チャレンジを支援します
○高齢者・団塊の世代の方の再チャレンジを支援します
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- 21世紀出生児縦断調査:関連記事読み比べ
(2006年12月03日) - 出産・育児後女性の再就職や起業、政府が支援策
(2005年12月22日)
関連情報へのリンク(調査結果):
- 厚生労働省:第5回21世紀出生児縦断調査結果の概況
(2006年12月01日)
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