21世紀出生児縦断調査:関連記事読み比べ
「第5回 21世紀出生児縦断調査結果の概要」が、
12月01日に厚生労働省のWebサイトに掲載されました。
この調査結果は、各ニュースサイトには、11月29日に関連記事が載りました。サイトによって取り上げている部分が違ったので、各サイトの記事を読み比べてみました。各サイトの記事で取り上げているポイントは、以下のとおりです。(“1 *** (3)***”という表記は、調査結果の該当箇所を示しています。)
- 朝日新聞
1 家族の状況 (3)母親の就業 - 日本経済新聞
2 子どもの生活状況 (5)テレビ・コンピュータゲーム (6)習い事 - 共同通信社
2 子どもの生活状況 (5)テレビ・コンピュータゲーム (3)食事
3 子育て感 (6)子育て費用の負担感
1 家族の状況 (3)母親の就業
「一度仕事をやめた母親が正社員として再就職を求めても、実現するのはまれと見られる。」という文章で結ばれている、朝日新聞の記事に現実を思い知らされた気持ちです。まだまだなんですね。再チャレンジへの取り組み、進むといいのかもしれませんが。
以前、他の記事でも書きましたが、私の場合、働き続けられる環境が整っていたので、仕事を続けてきています。これからも、働き続けられる環境が私の周りにあるうちは働き続けたいと、今回の調査結果を見て気持ちを新たにしました。いざというときに、パート・アルバイトでは、子育てしていくうえで苦しくなると思うし。
■各ニュースサイトへのリンク
朝日新聞(asahi.com):
出産後再就職、正社員は困難 厚労省調査
出産後、一度仕事を離れた母親の仕事は大半がパート労働やアルバイトなどの非正社員であることが、29日に公表された厚労省の「21世紀出生児縦断調査」で明らかになった。正社員の母親の大半は出産後も仕事をやめずに働き続けた人で、出産時に仕事を続けるかやめるかが、その後の就業に大きく影響することが裏づけられた。
…中略…
母親の就業状況を時系列に沿ってみると、出産1年前は32.3%が正社員、16.5%がパートとして働いているが、出産後、半年では正社員(育児休業中をふくむ)15.7%、パート労働3.8%に激減する。
その後、子どもの成長と共にパート労働に就く人の割合は増え、4歳半の時点では22.2%に上る。一方、正社員は15.9%と出産後半年とほぼ同じ。厚労省によれば、正社員の顔ぶれは毎回の調査でも変わらず、出産後も働き続けた女性が大半だ。一度仕事をやめた母親が正社員として再就職を求めても、実現するのはまれと見られる。
引用元: asahi.com 暮らし(2006年11月29日)
日本経済新聞(NIKKEI NET):
4歳半児、4割が習い事・厚労省調査
4歳半の子供の4割が習い事をし、3割がコンピューターゲームで遊び、2割が1日3時間以上テレビを見ている――。厚生労働省が29日発表した「21世紀出生児縦断調査」から、最近の幼児の生活状況が明らかになった。母親の半数近くが仕事に就いていることも判明した。
引用元: NIKKEI NET:社会 ニュース(2006年11月29日)
共同通信社(KYODO NEWS):
4歳半児、約3割がゲーム 2割は「食事よりテレビ」
コンピューターゲームをする子は3割近く、5人に1人はテレビを見ていて食事に集中しない-。4歳半の子供たちのこんな実態が29日、厚生労働省が発表した「21世紀出生児縦断調査」で明らかになった。
…中略…
「1人で朝食をとることがある」は「いつも」が4%、「時々」が22%。「1人で夕食をとることがある」は「いつも」と「時々」を合わせて4%だった。いずれも、きょうだいがいる子供より、1人っ子(きょうだいとの別居を含む)の方が割合が高かった。
約3分の2の家庭が子育て費用を「負担に思っている」と回答。仕事をしている母親は、出産半年後には25%だったが、今回の調査では47%と出産1年前の状況(55%)に近づいた。ただ就業形態でみると「常勤」は増えておらず、年々増加している「パート・アルバイト」が約半数を占めた。
引用元: 共同通信社(2006年11月29日)
■関連情報へのリンク
- 厚生労働省:第5回21世紀出生児縦断調査結果の概況
(2006年12月01日)
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