教育基本法改正の与党案決定
与党の教育基本法改正案がまとまったそうです。
今までの教育基本法にはなかった、
家庭教育、幼児期の教育などの条項が新しく追加されています。
ざっと読んでみましたが、
「家庭教育」の部分でひっかかってしまいました(^^;
(1)父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとすること。
「生活のために必要な習慣を…」という内容が、
教育基本法の改正案に書かれているということで、
複雑な気持ちになりました。
教育基本法とかに書かれていなくっちゃやらないぞ、
ということではないだろうに(ーー;
「幼児期の教育」の部分は、以下のような内容でした。
幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国および地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならないこと。
教育基本法改正に対する議論とはまったく関係なく、
「幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なもの」
という部分を再認識しました。
大切な時期、親もしっかりと子育てせねばって。
現在の教育基本法には、
義務教育は「9年」だと書かれています。
この部分については、
学校教育法で義務教育期間を延長させることを考慮し、
「9年」という年数が削除されているそうです。
以下に、与党改正案の要点がまとめられていた
産経新聞のニュース記事を引用して紹介します。
■教基法改正「公共の精神尊重」 与党案決定
自民、公明両党は十三日、教育基本法改正検討会(大島理森座長)に幹事長、政調会長らも加わった協議会で、教育基本法改正に向けた最終報告をまとめた。全面改正といえる与党改正案は、前文に「伝統を継承」「公共の精神を尊び」と明記。教員に「自己の崇高な使命」の自覚を求めている。個人の権利尊重を強調しすぎているとして批判が強かった現行法の修正を図る内容だ。
…中略…
≪与党改正案の骨子≫
【前文】公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進
憲法の精神にのっとり、わが国の未来を切り拓く教育の基本を確立
【教育の目標】伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできたわが国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う
【義務教育】国民は、保護する子に、普通教育を受けさせる義務を負う
【家庭教育】父母その他の保護者は、子の教育に第一義的責任を有する
【宗教教育】宗教に関する寛容の態度及び宗教に関する一般的な教養並びに宗教の社会生活における地位は尊重
【教育行政】教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきもの
引用元: Sankei Web 政治 教基法改正「公共の精神尊重」 与党案決定(04-14 0732) (産経新聞 2006/04/14 東京朝刊)
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<転載大歓迎です!>
自民、公明両党は、昨日、教育基本法「改正」案を了承しました。政府は、28日に閣議決定し、国会に提出することを決めました。
子どもたちを国の道具にしようとする教育基本法改悪に、私は絶対に反対です。憲法と教育基本法をどうしても守りたいという思いからブログを始めて1年余り、ずっとこの危険を訴えてきましたが、いまや教育基本法は瀕死の状態です。このままでは、本当に、国民が議論の過程も知らされず、ほとんどの人たちが今この法案が上程されかけていることさえ知らない状況の中で、一部の人たちの... [続きを読む]
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