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2006年3月 4日

「出生に関する統計」、晩婚化・晩産化進む

P1090116s 出生に関する統計が、
厚生労働省から発表されました。

新聞では、主に以下の点が
取り上げられていました。

  • 晩婚化(妻の平均初婚年齢)
    1975年:24.7歳 → 2004年:27.8歳(+3.1歳)
  • 晩産化(母の出生時平均年齢)
    1975年:25.7歳 → 2004年:28.9歳(+3.2歳)
  • できちゃった婚が増加
    1975年:12.8% → 2004年:26.7%(2.1倍)
    割合が一番高いのは沖縄42.2%
    割合が一番低いのは滋賀・神奈川23.6%

■ 第一子の出産「30歳以上」4割、晩産化進む・04年厚労省統計
 2004年に第一子を出産した母親の4割が30歳以上だったことが3日、厚生労働省が発表した人口動態統計特殊報告でわかった。女性の平均初婚年齢は27.8歳、第一子の平均出産年齢は28.9歳と、いずれも約30年前より約3歳上昇した。ただ一方で04年に生まれた第一子の4人に1人が、妊娠後に結婚する「できちゃった婚」による出産だったことも判明した。
 全体では少子化の要因とされる「晩婚化」と「晩産化」が進む半面、若い女性を中心に「できちゃった婚」の占める割合は増え、女性の出産は二極化が進んでいる。
引用元: NIKKEI NET

合計特殊出生率の相関図(都道府県別)は、
できちゃった婚の分布女性の労働力率の分布
ちょっと似ていますね。
どちらも沖縄がとんでいて、その反対側に東京があるから。

晩婚化・晩産化・できちゃった婚が
新聞では取り上げられていましたので、
それ以外の点について書き出してみました。

  • 出生月による出生率の差はほとんどない。
    第二次世界大戦前は、1〜3月が高く6月が低い傾向だった。
  • 双子は増加傾向。
  • 複産(双子、…)は早産の割合が大幅増。
    1975年:29.4% → 2004年:55.0%
  • 出生時の体重は減少。
    1975年:3.20kg → 2004年:3.03kg
  • 出生時の場所は病院。自宅は減少。
    [自宅] 1975年:46.8件/日 → 2004年:5.4件/日
  • 他国の合計特殊出生率は、アメリカ、
    フランス、スウェーデンが減少から増加に転じている。
  • 嫡出でない子の割合は、他国は高い。
    日本:2.0%、イタリア:14.9%
    スウェーデン:55.4%、デンマーク:45.4%、
    フランス:45.2%、イギリス:42.3%

日本が少子化対策を学ぶとしたら、
やっぱり、スウェーデンやフランスかな。

「出生に関する統計」の概況には、
調査結果がたんたんと書かれています。
もう一歩踏み込んで考察されていると、いいなと思いました。
例えば、○○が○○に増加しているが、
これは○○年に○○が変更になったためであると考えられる
というように。(欲張りすぎかしら?! ^^;)

このブログの関連記事:
 夏に生まれる子どもは多い?(2005年07月25日)
 出生率に影響を与える要因は?(2005年07月31日)
 フランスは出産ラッシュ(2006年01月19日)
 フランスの「3人っ子」政策(2005年09月26日)
 男性の育休取得率が79.2%の国(2005年07月21日)

関連情報へのリンク:
 厚生労働省: 平成17年度「出生に関する統計」の概況

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コメント

Windyさん、こんばんわ。
昨日も日経新聞の紙面には、少子化や女性と仕事に関わる記事が複数個所に載っていましたね~。
「女性の社会進出⇒晩婚化、晩産化⇒少子化」というイメージが固定してしまいそうで怖いです。
Windyさんも再三、ご紹介されているように、女性の社会進出が進んでいても、出生率が増加に転じている国(スウェーデンなど)も実際にあるのですものね。
男性も、女性も、子どもを育てながら働き続けられる環境が根付きさえすれば・・・!と思います。

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