新時短制度を模索する 給料も半分、仕事も半分
AERA(11月7日号)掲載記事『新時短制度を模索する 給料も半分、仕事も半分』が、asahi.comに掲載されていましたので紹介します。
引用記事に寄れば、東京海上日動あんしん生命保険のライフバランス社員制度は、勤務時間が半分になるだけでなく、仕事の量も半分になるのだそうです。評価も、半分になった仕事に対しての評価。フルタイム勤務者と同じテーブルの上で比べられるのではないという点がいいなと思いました。制度を利用していない人とのバランスも考えられているとのこと。よく考えられているなぁという印象を持ちました。
「育児中の女性が、何もかも捨てずに同じように働くのは難しい。」という引用記事にある言葉。そのとおりだと思います(ただし、私は、個人的には“捨てる”と表現したくないです。“捨てる”のではなく“選ぶ”のだと思うから)。人事部門の方が働く女性の気持ちをよく考慮してくださり、「半分」にする制度を作られたのではないかと思います。
東京海上日動あんしん生命保険では、子どもが小さいうちは「仕事を半分、給料も半分」にするライフバランス社員という制度を2002年から導入している。
勤務時間は午前10時から午後3時まで。昼食時間を除き、実働は4時間。フルタイム社員の基本は7時間だから、休日を増やすなどして労働時間が半分になるよう調整する。同時に、与えられる仕事量も半分になるよう、上司が調整。査定は与えられた半分の仕事を達成したかどうかで評価される。査定点数は減らないが、昇級ステップに差をつけて、フルタイムで働く人との不公平感を是正した。
…中略…
同社人事総務部の二村紀久江課長代理は、
「どんな人にとっても公平だと思える制度を作るためには、ここまで思い切ったものでないと納得が得られません。育児中の女性が、何もかも捨てずに同じように働くのは難しい。ずっと頑張り続けるのではなくて、人生の一時期、違う働き方をすることも必要なのではないでしょうか」
と言う。
引用元: 新時短制度を模索する 給料も半分、仕事も半分
高島屋では人事部門が「取得しやすい雰囲気を作るために上司の研修もしている」とのこと。職場の雰囲気って、結構気にしてしまうので、会社としてこのような研修があるということは、短時間勤務する人の安心感を生むのではないかと思います。
日本IBMでは、4種類の短時間勤務、週3日勤務、週4日勤務が可能な制度があるそうです。育児・介護目的に使えるだけでなく、体調不良のときも使えるという点で、子育てしていない人にも受け入れられやすくしているんじゃないかしら(想像)。
経験豊かな人に働き続けてもらうための取り組み。いろいろあるのだなと思って、AERAの記事を読ませていただきました。
今回のAERAの記事も、『働く母を阻む「小1の壁」』の記事、『育児時短勤務はわがままか 制度はあるが取りづらい現実』と同様に、あちこちでニュースを読んでいて見つけました。特に狙って、AERAの記事を検索したのではなかったのですが。。。(^^;
« 子育てWebマガジン「MamaMarketマガジン」スタート! | トップページ | 今週2回目のお迎えコール »
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 新時短制度を模索する 給料も半分、仕事も半分:
» 男の育児勤務への道⑤ [Be a Father]
朝日新聞のwebサイトのAERAの「今週の記事」がまた育児ネタでした。『新時短制度を模索する 給料も [続きを読む]
» ワーキング・マザーの苦悩? [住まいと家事と車と、育児。]
ブログにコメントをいただいたWindyさんのブログを読んで、色々考えてしまいました。
私は、仕事人として自分のやりたい仕事をやりたいし、かわいい我が子ともっと時間を過ごしたい、と思っているけど、私の性格上どっちも平等に...というのができなくて、ある時は仕事... [続きを読む]
いつも有益な情報をありがとうございます。
こういういろんな制度の時短なら、選択もしやすいし、いいですよね。
これからの時代は、ワークシェアリングです。
no work no payなので、働いた分だけの収入や評価というバランスは、重要ですね。
投稿: ちゃい | 2005年11月21日 22時22分
ちゃいさん、コメントありがとうございます。本当に仕事が半分になるといいのですけどね。1日7時間の短時間勤務であっても、仕事の量は8時間分だったという話を聞いたことがありますので。もしこのような制度ができたら、制度の運用を頑張ってほしいなと思います。
投稿: windy | 2005年11月24日 00時00分